本誌2023年5月号「谷根千特集」で千駄木を巡ったのは、『おとなの週末』ライター・菜々山と、編集・戎。調査の結果、日本酒を進ませる良店が次々と見つかりました。お酒好きの楽しみ方はもちろん、街の楽しみ方もここで大放出します。
一見さんにもやさしい、懐の深い店に飛び込め
菜「千駄木って素敵な街だよね。今回の特集で歩き回って、取材したお店の人や、地域の人と会話して、改めて思った」
戎「ホントそうですよね。商業地でもあり、住宅街でもあり、観光地でもある。こういう街って都内でも他にないんじゃないですか?」
菜「ね!しかもちょっと前まで東京の下町だったのが、今じゃ高級住宅街っていうね」
戎「どこかの店主さんが『家賃高くなっちゃって困る』ってボヤいていましたけど(笑)」
菜「『喜常寿司』と『ダ・アッカ』のご主人は千駄木小の同級生っていうエピソードもほっこりしたよ」
戎「焼鳥『樫』のご主人もこの地域の出身。生まれ育った街に店を構えるってのも、すごく地元愛にあふれているなって思いました。この特集を読んで“あいつの店載ってるな”って思ってもらえたらうれしいです」
菜「お店のご主人たちが下町気質ゆえか、観光地や高級住宅地なのに値段は良心的なのも千駄木の特徴だよね」
戎「ホントですよ。プライベートでまた行きたい店ばかり!『ダモンデ』は、料理のセンスも抜群な上に“このコースをこの値段で!?”ってなりました。さらに『本鮪の贅沢巻』もお得すぎる!」
菜「うん、焼鳥『樫』だってそう。比内地鶏を使ってこの値段は都内ではそうないと思うし、『喜常寿司』もネタも仕事もいいけど、気合いを入れずともふらっと行ける価格帯だよね」