本殿は徳川家康の命によって慶長10(1605)年に建立。表門は伏見城大手門を徳川頼房が拝領して寄進、拝殿とともに国の重要文化財に指定されている。
小堀遠州ゆかりの庭、豊臣秀吉が各地から集めた茶花のひとつと伝わる樹齢400年近い椿や巨大なソテツなど、見どころも多い。
伏見で七名水にも数えられる湧き水「御香水」。徳川頼宣、頼房、義直という徳川御三家の初代が産湯に使ったとも伝わる。
商店街の入り口近くに置かれた石碑。この北側の一角は今も「銀座町」という地名が残されている。
酒好きのテーマパーク、伏見の日本酒120銘柄を揃える『酒蔵カウンター』。ここで気に入った酒はすぐ近くの系列店『伏水酒蔵堂』で購入可能だ。
温度変化なども考慮してセレクトした伏見18蔵の日本酒が並ぶ〈十八蔵のきき酒セット〉2,430円(税込)。
「18種お好きなものから飲んでいただいてよいのですが、冷は冷たいうちにということで左上から順をおすすめしています。」と店長の林さんからアドバイス。
伏見の酒粕と豆乳を練り込んだ〈自家製ポテトサラダ〉・右780円(税込)や、タコを酒粕床に漬けこんだ〈酒粕漬たこの炙り〉680円(税込)。炙りは酒粕の香りも強くなり酒が進む。
酒粕床に4日以上漬け込んだ京赤地どり、大和どんぐり豚、さつま知覧どりに、つくね、ねぎの5本がセットの〈伏見焼5本盛り〉1,080円(税込)。
『伏水89丁目食堂』は厳選の銘柄肉や新鮮魚介を店主の山本久則さんが炭火で香ばしく焼き上げる。
細麺に特製ダレで煮込んだ鶏チャーシュー、野菜が乗る〈蔵元を選べる酒粕らーめん〉950円(税込)。玉乃光の酒粕で注文したスープは酒粕感やコクの強い仕上がりになった。
酒粕のラインナップは定期的に変更しており、酒粕感の強い黄桜や玉乃光、マイルドな富翁や英勲の大吟醸酒粕、辛さもしっかり味わえる城陽など、風味の違いが楽しめる。
大手筋の南側の一帯には山本本家や月桂冠といった蔵元が建ち並び、白壁土蔵の酒蔵や昔ながらの街並みが残されている。
濠川を散策していると、伏見城下町として整備され水運で発展した街の姿が垣間見える。春から秋にかけては遊覧船「十石舟」が運航。
スーパーフードのスピルリナ、伏見で生産する美濃与のひきたてきな粉、SHUHARIのシングルオリジンの宇治抹茶などこだわりの素材を使った手作りドーナツ。
米粉生地の〈君のいるこの町で 酒粕レーズン塩バタークリームサンド〉380円(税込)。もっちり米粉の焼きドーナツに玉乃光の酒粕を練り込んだクリームがたっぷり。
白を基調としたお店の中には、色とりどりの出来立てドーナツが並ぶ。酒粕ドーナツはテイクアウトも可。
イートインスペースも充実しており、ドリンクメニューのほかソフトクリームのトッピングも楽しめる。