肌、髪の毛、臭い……。歳を重ねると、身体のいろんなマイナス要因が気になってきます。今や美容は、女性だけの関心事ではなく、壮年を過ぎた50代以降の中高年男性の間でも意識する人が増えてきているようです。「おとなの週末Web」では、そんな世代を対象にした“美容企画”を連載します。第2回も、第1回に続いてこの時期気になる「日焼け」に関するお話です。前回は「肌」でしたが、今回は「髪の毛」に注目します。
若々しく見えるツヤのある髪の毛とは
周りの同年代と比べて最近、急激に老け込んで見えるようになった。ちゃんとスキンケアをしているはずなのになぜ……。
その原因、実は髪のせい。髪の毛にツヤがなくなると途端に老けて見えるようになるのだ。
ツヤのある髪の毛の基準として天使の輪という表現がよくされている。これは毛の表面を覆うキューティクルと呼ばれる鱗状の組織が、光を綺麗に反射している状態を指している。
キューティクルがダメージを受けると、髪の毛の表面が凸凹になり光を綺麗に反射できなくなるのでツヤのない髪になってしまう。同様に、髪の毛にうねりがある場合も、毛流れが揃わないため光が綺麗に反射しなくなりツヤ感が失われてパサついた髪に。
紫外線は髪の大敵
年齢を重ねるにつれ髪のツヤがなくなる原因は様々だが、この時期ならば紫外線の影響が大きく作用している。紫外線に含まれるUV-Bを浴びた髪の毛はキューティクルがダメージを受けツヤを失い、髪の毛内部の水分保持力も低下してパサついた髪の毛の原因に。さらに髪の毛のメラニン色素を分解して白髪の生成につながることになる。
もちろんUV-Aも髪にはよくない。UV-Aは、毛根の一番奥にあり髪の毛の元となる毛球にまで到達し髪の毛の正常な成長を妨げる要因になっているのだ。つまりハゲや薄毛の原因になるというワケ。