ワインの醸造家やソムリエなどのエキスパートが解説しながら、テーブルを囲むメーカーズディナー。「シャトー・メルシャン椀子(まりこ)ワイナリー」(長野県上田市)と「軽井沢マリオットホテル」(長野県軽井沢町)がコラボしたイベントだ。好評だった1回目に続き、「MARRIOTT SALON in KARUIZAWA vol.2」が11月25日に開催される。シャトー・メルシャン椀子ワイナリー長の田村隆幸氏がワイナリーツアーを案内し、ユニークなワークショップや信州食材を生かしたコースとのマリアージュなど、長野ワインについて五感で学ぶ内容となっている。生産者のこだわりやうんちくを聞きながら、信州の風土、テロワール(ぶどう畑をとりまく環境)を体感しよう。
長野ワインを五感で学ぶワークショップも充実
ホテルに13時に集合し、まずはシャトー・メルシャンの椀子ワイナリーへ。陽当りがよく、降水量が少ない、排水・通気性に優れた上田市丸子地区の台地はぶどう栽培に適し、地元の協力を得て2003年に椀子ヴィンヤードを開場。2019年に約30haの広大なぶどう畑に囲まれた美しい椀子ワイナリーが誕生した。
360度を見渡せるワイナリーからはメルローやシャルドネ、シラーなど10種類近くの品種を栽培しているぶどう畑が広がる。遠くには浅間山、北アルプスなどの山々を望む絶景が。ワイン畑を散策しながらの見学も楽しい。「ワールド・ベスト・ヴィンヤード」で日本唯一、4年連続で選出され、栽培から醸造まで見せるワインツーリズムに取り組んでいる。地域との共生、自然との共生、そして未来との共生をコンセプトとしたぶどう栽培、ワイン醸造にかける思いをワイナリー長から直接聞ける貴重な機会だ。
ぶどう畑を望む2階のテラスも心地いい。ワイン造りの哲学を表現した日本庭園を描いた日本画も必見だ。ホテルに戻った後は、椀子で作られたワインをテイスティングしながらその印象を“色”で表現する大人の塗り絵など、ユニークなワークショップも企画。言葉だけではなく、感覚を研ぎ澄ませてワインと向き合い、表現し、記憶に残す体験にはわくわくする。