秋葉原・万世橋のすぐ近くにある特徴的なビルの「肉の万世秋葉原本店」、通称「肉ビル」の閉店は、多くのファンにとってショッキングなニュースであった。そしてそのサヨナラのメッセージには秘密が……。コロナ禍によって大きな影響を受けた同店は、今後どうなっていくのだろうか?
これは「泣ける」と話題の頭出しメッセージ
にっこり笑う牛の顔がトレードマークの飲食店が「肉の万世」だ。秋葉原に本店ビルは、現地では珍しい大型飲食店として大きな話題となった。同社はステーキなどのレストランに加え、焼き肉店やラーメン店などを経営する。
肉の万世で一番有名なのは、「名物万かつサンド」だろう。東京駅をはじめ各地の駅や空港などで販売されている人気弁当だ。本店ビルの1階のコンビニ「ローソンスリーエフ」やレストランなどでも販売している。
現在は円谷プロダクションとのコラボで誕生した「ウルトラマンカツサンド」も購入できるが、いずれの商品も大人気で品薄であった。
そんな肉の万世秋葉原本店が、なんと2024年3月31日(日)をもって閉店するというショッキングなニュースが発表された。リリース文は下記の通りだ。
「33年間のこ愛顧ありがとうこざいました。
肉の万世秋葉原本店は2024年3月31日(日)をもちまして閉店させて頂く事 になりました。 33年間どうもありがとうこざいました。 当店をこ愛顧賜りましたお客様に深く感謝申し上げますとともに引き続き肉の万世をご利用頂けますよう何卒よろしくお願い申し上げます。」
このリリースには、イラスト付きのメッセージがあるのだが、横書きメッセージを縦に読むと「隠しメッセージ」が……。泣ける……。(※ぜひ画像ギャラリーをご覧ください)
現在の営業フロアは1階と3~4階のレストランのみ
かつては肉の塔ともいわれていた本店、1階から10階まで店舗があり、ステーキハウスや焼き肉店、しゃぶしゃぶ&すき焼き店、そしてビアホールなどの営業していた。上部の階ではロブスターが食べられる店舗などもあり、上に行くほど高級食材という印象があった。
ブルース・リーの映画のように上に行くほど難敵が待ち構えているんじゃないか、なんてなぞらえる人もいたほどだ。実際は、高品質な肉をかなりリーズナブルに食べられる大型レストランだったが。
そんな本店ビルは現在営業しているのは3フロアのみとなっている。
1階はコンビニとパーコー麺が人気の「万世麺店」、そして3階から4階のレストラン万世のみだ。5階にあった焼肉店はすぐ近くのトゥモロービルの6階に移転し、2023年8月1日より「焼肉の万世秋葉原店」として営業を開始した。
2024年3月31日に完全閉店となる本店だが、最初に3階の洋食店が3月20日に閉店。そして4階の洋食店、1階のラーメン店とコンビニが3月31日に閉店する。