タンパク質やビタミン、ミネラルなど栄養素が豊富。そして料理は味わい深く、ビールやサワー、ホッピーといったグビっとやりたいお酒との相性が抜群。つまり、夏こそ食べるべきなのがもつ料理なのだ。若き店主の店を中心に、牛もつの老舗、名店を集めてみました!
『富吉』 @堀切菖蒲園
余熱で火入れする店主の焼きの技、旨さに魅了される
店構えも銀皿もレトロ感満載な創業45年の老舗。2階は客が自身で焼く通常の焼肉店で、1階は店主がひと皿ずつ焼いてくれる。
牛ホルモン(しま腸) 660円
提供する肉は同じながら「下で食べる方がおいしいからって常連は下だね」と店主の福島和明さん。「焼き加減は好みだけど、素材のいいとこ取りで焼きたい。生っぽく見えても余熱で火が入るしね」との熟練技を堪能するファンが多い。
脂の甘みがジュワッと滲むミノサンドを焼酎ハイボールでグッと流し込むと気分はホルモン天国。醤油系の黒ダレや味噌系の赤ダレをちょい足しするのもまた一興。〆には牛とキムチを卵で閉じたカルビチジンを。ピリ感が絶妙でご飯に乗っけてかき込みたい。
[住所]東京都葛飾区堀切3-8-9
[電話]03-3691-3243
[営業時間]16時半~22時
[休日]水
[交通]京成本線堀切菖蒲園駅から徒歩3分
『スタミナ串焼き 仲垣』 @目黒
鮮度、処理、火入れ 完璧な仕事が極上のもつ串を生む
「もつ焼き屋を訪れたらぜひテッポウを」と店主の小川さん。仕入れや処理にもっとも差が出るネタなのだとか。
“仕入れたネタをその日のうちに提供する”をコンセプトにするこちら、肉厚で歯切れよく、噛むほどにあふれる旨みに笑みがこぼれるテッポウはもちろん、他の串も素材のよさ、焼きの見事さに驚かされるはずだ。
しびれ(たれ) 380円、サンドミノ(塩) 450円、ギアラ(塩) 380円、マルチョウ(たれ) 450円、和牛ハラミ(塩) 900円(各1本)
ところでもつ焼きというと豚もつが一般的だが、こちらでは牛もつも豊富に取り揃える。特にマルチョウは一度常温に戻してから焼き上げる。パリッと香ばしい皮とわずかに触感を残す甘い脂は飲み込むのがもったいないと感じるほどだ。目黒でもつ焼きを食べるならここは外せない。
[住所]東京都品川区上大崎2-14-3 三笠ビル2階
[電話]03-6721-7329
[営業時間]17~24時、土・日・祝:16時~24時
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか目黒駅東口から徒歩2分