スイーツ好き女優・大野いとさんオススメの“おかし”に合うコーヒーを、コーヒー好き女優・美山加恋さんがレコメンドし、フードペアリングする連載「おかしなコーヒーのハーモニー」。今回は、大野いとさんからのバトンを受け、美山さんがセレクトします。年に1回訪れるという京都・松尾で夏の終わりのアイスコーヒーを楽しみました。
大切な場所で手を合わせてから訪れるカフェ
日が落ちる時間も少しずつ早くなっていくこの頃。
今年もアイスコーヒーの季節が終わろうとしています。はやい……! そしてさびしい……!
おそらく夏を感じるラストチャンス。
そんな今年の夏の最後におすすめのカフェは、大好きな京都の松尾からご紹介します。ここ松尾は、私が年に1回は必ず行く街。そこにある私の秘密のカフェをこっそりお教えしましょう!
なぜかというと、ここにある「地蔵院」が私の中でとても大切な場所。毎年欠かさず手を合わせに通っているのです。
嵐山も近いこのあたりはお寺や神社もありますが、竹林でも有名ですね。一休さんが育ったお寺としても有名な苔寺にはとてもきれいな竹林が。縁側でゆっくりお庭を眺めながら森林浴も最高です。
そんな癒しの場所にあるのが、『BAMBOO COFFEE 京都』。
バンブー! そう、竹林です!
竹林に囲まれたこちらのお店は、古い建物と新しい建物をくっつけてリフォームされているので、歴史を感じつつも洗礼された雰囲気。入り口の暖簾を潜ると一気にタイムスリップします!
縁側に小さなお庭。奥には小さな離れ。
昔誰かがひっそり暮らしていたかのような様子が垣間見えたり……。と、ふと離れの看板に目をやると「かぐや姫竹御殿」。
え……かぐや姫!?
まさかこの小さな離れにかぐや姫がいたの!? と思いましたが、竹職人の長野清助さんが昭和41(1966)年に建設された御殿だそう。
よく見ると壁や柱などいたるところが竹でできてる! まさにかぐや姫がいたかのような、繊細で趣きのある空間。それらをじっくりと眺めてからいざカフェの店内へ。
店内には、大きなフラワーアートや、電球のような見た目のちょっと変わった大きなシャンデリアが天井にあったり、ゆったりとしたソファやヴィンテージの家具に木のテーブルなどが配されていて、落ちついた雰囲気。
奥の座席部分は古い建物になっていて、大きな窓からは先ほどの御殿も見えて素敵です。
今回は新しい建物の方、外も眺めることができるソファ席へ。
ちょうど「地蔵院」の入り口が目の前。美しい森林が広がっていて目の癒しになります。