立ち食いそばの王道· 天ぷらそばのかき揚げ天は、そばの美味しさを確実にブーストさせてくれる。だがコロッケは、そばをブーストさせるのみならず、コロッケそのものの美味さを味わえ、いつしかジャガイモが溶け出たツユはトロトロに変容し、それがそばと絡み合い混沌とした世界を丼の中に生み出す。これぞコロッケそばの醍醐味!
……ということで『おとなの週末』でおなじみのライター、カーツさとうが立ち食い店のコロッケ蕎麦を徹底解剖しました!
(写真・文/カーツさとう)
■『いろり庵きらく』川崎店
自販機で食券を購入すると、そのデータは即座厨房に送られ、食券をカウンターに持って行けば、ほぼ当時に現物参上。甘さの感じられるコロッケは、やや固めでツユに溶けにくいが、細めの麺との絡み具合がうれしい。
■『ゆで太郎(ゆで太郎システム)』川崎小川町店
コロッケとかけそばは別注文。カウンターにソースも置いてあるので、ついついコロッケを単体で半分くらい食べてしまうが、いきなり丼にオンした方が、コロッケそばならではの、カオスな醍醐味は味わえると実感。