約10年前に飲んだ「ガッティハイ」が忘れられない……。雑誌『おとなの週末』編集部員が実食調査時に飲んだレモンサワーで思い出した味とは。そして「ガッティハイ」とは何か。当時飲んだタイ居酒屋がある東京・新桜台へ向かった。
約10年ぶりの「ガッティハイ」その味は!?
現在発売中の『おとなの週末』2025年5月号の「谷根千」特集の調査時に、あるチューハイの味を思い出した。
根津にあるベトナム料理の店『バブバル』でレモンサワーを飲んだときのこと。ココナッツを思わせる甘い香りがした。ベースの蒸溜酒「ネプモイ」由来のものだという。
そこではたと思い出す。約10年前に桜台のタイ居酒屋で「ガッティハイ」なるココナッツミルクハイを飲み、それがすこぶるおいしかったことを。
真っ白い液面にココナッツチップが鎮座。ミルキーな香りと、チップのほの甘さでグイグイ飲めた。その味は脳内に鮮烈に刻み込まれた。
今でもあのメニューはあるのだろうか――。
久々にその居酒屋『タイ食堂 ひょうたん 桜台店』を訪れた。「ガッティハイ」は健在だった。6品から2品選べるおつまみに、生ビール、各種サワーなど好みの1杯が付く「お得セット」(1400円)を注文。ドリンクに「ガッティハイ」を選んだ。
やってきた「ガッティハイ」は、ココナッツチップは焼きめがついて香ばしくなり、少しドライになっていた。
「お得セット」(1400円)で選んだつまみの1品「ヤムウンセン」(春雨サラダ)のような料理の酸っぱ辛さをリセットしてくれてすごく合う。
約10年の時を経て「ガッティハイ」は、年々酒好きになっている自分に呼応するかのように呑兵衛仕様にチューンナップされていた。
黒ガッティハイが増えていた!
なんと、「黒ガッティハイ」(480円)が増えていた。こちらはカルアミルクみたいな甘さ。とはいえ、焼酎ベースなので、ドライな部分もあっておいしかった。
文/編集部えびす イラスト/倉本トルル