旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■生でも
正解:新にんにく
難易度:★★★★☆
みずみずしさが命です
通常のにんにくは、収穫後に1カ月ほどかけて乾燥処理されますが、新にんにくは、乾燥される前のフレッシュな状態のもので、みずみずしく香りもマイルドなのが特徴です。
ごくわずかな期間だけ出回る貴重品で、「初夏の味覚」ともいわれています。
おもな産地ですが、青森県の田子町がもっとも有名で、質の高い新にんにくを生産しています。ほかにも、香川県、北海道などが生産地として知られています。
地域によって若干異なりますが、収穫のピークは、5月中旬から6月下旬頃となります。
通常のにんにくと比べて、皮がしっとりとしていて、みずみずしく、辛みや匂いがややおだやかなことが特徴です。
また、加熱すると甘みが増し、ホクホクした食感になることも特徴で、ホイル焼き、素揚げ・ロースト、天ぷらにすると美味しくいただけます。
また、辛味が少なく、生で食べやすいのも特徴です。スライスしてサラダやカツオのたたきに添えたり、味噌をつけて食べたりするのがおすすめです。
ただし、新にんにくは通常のにんにくよりも胃への負担が強いため、食べすぎには注意が必要です。
胃に刺激となる成分はアリシンで、通常のにんにくはアリシンの活性がやや抑えられるため、新にんにくよりも若干、胃に優しいといわれています。
いずれのにんにくも食べすぎは避けたいところ。1日に食べる量の目安としては、生なら1~3片程度にとどめるのが無難です。