日常にはさまざまな漢字が溢れています。それは生活にうるおいや豊かさをもたらす「食」の分野でも顕著。食べ物にまつわる漢字を知れば、それはそのまま普段の生活がより彩り豊かで楽しいものになるはず。
本コーナーでは「あれ、これどう読むんだっけ?」と思ってしまうような、忘れがちな難読漢字をお届けします。漢字を覚えて食生活を豊かにしよう!! 正解がわかった方は、ぜひこの食べ物との思い出を一緒に呟いてください!!!!
文、画像/おと週Web編集部
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難易度:★★★☆☆
■難読漢字、食べ物編の正解はこちら
正解: ひしおみそ
醤味噌は、日本の味噌やしょう油といった発酵調味料の起源をたどるうえで重要な存在です。
「醤(ひしお)」とは、魚や肉、穀物などを塩と一緒に漬け込み、自然発酵させて作る古代中国発祥の発酵調味料で、朝鮮半島、日本へと伝わりましたが、日本では、大豆や麦などの穀物を使った「穀醤(こくひしお)」が中心となり、これがやがて味噌や醤油の原型となっていきます。
そして、発酵の過程で、粒が残るペースト状のものを「味噌」とし、液体を「醤油」と分けて使うようになったと考えられています。
醤味噌は、味噌のように固く練り込まれておらず、液状部分が多く、麹の粒も感じられるもので、現代でいえば、もろみ味噌やなめ味噌に近い、旨味の濃いペースト状調味料です。
日本では奈良時代にはすでに作られていた記録があり、平安時代には貴族の食卓にも並ぶ高級品として珍重されていました。
現在では一部の蔵元や自然食品店、発酵イベントなどで復刻的に作られている程度で、市販の味噌やしょう油のように広く流通していません。
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