全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・湯島のとんかつ店『井泉』です。
時代を越えて愛され続ける箸で切れるとんかつ
昭和5年の創業時は今と違って豚肉が硬かったため、「何とか柔らかく作れないか」と初代が試行錯誤で完成させたのが店の謳い文句である「お箸で切れるやわらかいとんかつ」だ。
ヒレかつ定食2200円(単品は1700円)
肉を叩くことで柔らかく歯切れのいい独特の食感を生むのだが、その微妙な加減は機械では到底できないまさに職人技。肉の状態を見て、人の手による感覚で伝統の味を今に伝えている。毎日店で挽きたての自家製生パン粉を使うのも特徴で、水分を多く含むのでしっとりサクッとした仕上がりになるとか。
さて『井泉』といえばの元祖「かつサンド」は明治生まれのハイカラな初代女将が考案した逸品。当時は下谷花柳界の芸者が店のお座敷に出入りしており、彼女らの口紅が取れないよう、大口を開けなくていいよう、小ぶりのパンを特注して作ったのが始まり。粋な物語も一緒に、とくと味わいたい。
【名店の証】
手の感覚で肉を叩いて独特の柔らかさに。8割ほど火入れして余熱で仕上げる。パン粉も自家製。
料理長:冨永健司さん「味も雰囲気も変わらないことを大事にしています」
湯島『井泉』
[店名]『井泉』
[住所]東京都文京区湯島3-40-3
[電話]03-3834-2901
[営業時間]11時半~15時(14時50分LO)、16時半~20時10分(19時45分LO)
[休日]水※水が祝の場合は営
[交通]地下鉄銀座線上野広小路駅A4出口から徒歩1分など
撮影/鵜澤昭彦、取材/肥田木奈々
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
※画像ギャラリーでは、かつサンドの画像をご覧いただけます
※月刊情報誌『おとなの週末』2026年3月号発売時点の情報です。
■おとなの週末2026年5月号は「ぶらり、日本橋」








