旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■シャキシャキ
正解:茎ミョウガ
難易度:★★★★★
ミョウガの茎の部分です
茎ミョウガは、ショウガ科の多年草であるミョウガの若い茎を食べるもので、一般に「ミョウガ」として親しまれている赤紫色のつぼみとは異なる部位です。植物としてはどちらも同じミョウガにあたります。
スーパーで見かけると、ミョウガの外皮と勘違いしてしまう人もいるかもしれません。
茎ミョウガとされるのは葉の付け根が重なって一本の茎のように見える部分で、これを「偽茎(ぎけい)」と呼びます。
自然に育てると緑色が強くなり硬さも出てしまうため、日光を避けて育てる軟白栽培が中心です。光を遮ることで白くやわらかく伸びるのですが、収穫後に少し日を当てて淡い紅色を帯びさせる地域もあります。
おもな産地は宮城県と京都府。宮城では軟白栽培が盛んで、春先になると白から淡い紅色の茎ミョウガが市場に並びます。
一方、京都では古くから京野菜のひとつとして扱われ、繊細な香りとやわらかな食感を生かした料理に用いられてきました。
旬は3月から6月頃までで、とくに春のものはやわらかく、香りも穏やかです。
普通のミョウガに比べると辛味や苦味が控えめで、ミョウガの香りが苦手な人でも茎ミョウガなら食べられるという人も多いようです。
噛むとシャキッとした歯ざわりがあり、みずみずしさの中にほんのりと香りが立ち上がるのが特徴です。
食べ方でまず挙げられるのは、やはり酢漬けです。軽く塩をしてから甘酢に浸すだけで、茎ミョウガのやさしい香りと歯ざわりが引き立ちます。時間が経つと淡い紅色がより鮮やかになり、保存もきくため、春の常備菜として親しまれてきました。
炒め物にしても美味。豚肉や油揚げと合わせると香りがふわっと立ち上がります。味噌汁に入れるとやさしい香りが広がり、季節の変わり目にぴったりの一品になります。


