旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■スパイシー
正解:クミン
難易度:★★☆☆☆
カレーには欠かせません
クミンとはセリ科に属する一年草で、スパイスとして使われるのは、一般に「クミンシード」と呼ばれる果実の部分です。
原産地はエジプトから地中海沿岸にかけての地域といわれており、人類が栽培してきたスパイスのなかでももっとも古い歴史を持つもののひとつとして知られています。
和名では馬芹(ばきん、うまぜり)とも呼ばれますが、現在ではクミンという呼び名が定着しています。
主な産地は、インドをはじめ、イラン、トルコ、シリア、中国など多岐にわたります。なかでもインドは世界最大のクミン生産国であり、同時に最大の消費国でもあります。
私たちが普段食べているカレーのあの食欲をそそる香りは、実はこのクミンが中心となって生み出されています。
また、メキシコ料理のチリコンカンやタコス、中東のファラフェルなど、世界中のさまざまな伝統料理の味付けのベースとして大活躍しています。
そのままかじると少しだけピリッとした刺激とわずかな苦味を感じますが、油で炒めると独特の香りが引き立ち、料理に香ばしさと奥深い風味が加わります。ただし、焦がすと苦味が強くなるため注意が必要です。
使い方には、大きく分けて「ホール(果実そのまま)」と「パウダー(粉末)」のふたつがあります。
ホール状のものを使う場合、もっとも一般的なのが「テンパリング」という調理法です。これは油にスパイスの香りを移すテクニックのことです。フライパンに油を引き、まだ火をつけていない冷たい状態からクミンシードを入れ、弱火でじっくりと加熱していきます。
油は、サラダ油や米油などのクセが少ないものがおすすめです。よりコクを出したい場合はギーを使ってもよいでしょう。
シュワシュワと細かい泡がたち、クミンの色が少し濃くなって香ばしい匂いがたち上ってきたら香りが移ったサインです。この香りが移ったオリーブオイルで肉や野菜を炒めるだけで、いつもの炒め物が本格的なエスニック料理へと劇的に変身します。
一方、パウダー状のクミンは、食材の下味にしたり、マリネ液に混ぜ込んだりするのに向いています。
ハンバーグやミートボールのひき肉に少し練り込むだけで、肉の臭みを抑えることができます。また、フライドポテトや唐揚げにサッと振りかけても美味です。トマト系の煮込み料理の隠し味として使うのもおすすめです。




