本場讃岐うどん 麺の里の「大海老野菜天ぶっかけ」【上石神井】
エビ、ナス、カボチャ、サツマイモ、ニンジン、シソの天ぷらがのったぶっかけうどん。つやつやの麺の上には、鰹節やネギなどの薬味もたっぷりのる。米油でカラリと揚げられた天ぷらは、火の通り加減が抜群。エビのプリプリした食感、ホクホクのカボチャなど、しっかりと味わいたい
北海道産の真昆布や瀬戸内産のイリコ、鰹節を筆頭に4種の節類を使う。澄んだ味に仕上がるように、水出しにするなど丁寧にダシが取られており、これで化学調味料不使用とは恐れ入る。麺は、北海道産と九州産の小麦粉を使い、配合を時季によって調整。コシと粘り気があり、歯を押し返してくるようなもっちりとした歯応えに仕上げている。 麺の量は約300g。どのメニューも麺の増減に対応してくれるが、常連客はほとんど大盛りをたいらげていくという。
香川県で修業した店主の米山さんが、2015年5月に「本場讃岐うどん 麺の里」を開店。こちらで出されるのはとにかくダシの旨みが印象的なうどんだ。客の大半は冷たいぶっかけうどんを注文。コクと甘みのあるつゆの風味がクセになると、季節問わず数多く注文される逸品だ[交]西武新宿線上石神井駅南口から徒歩5分 ※ランチタイム有
切麦や甚六の「親子天ぶっかけうどん」【新宿】
すすると口の中に飛び込んでくるように感じられる、細めでなめらかなうどん。麺の上には鰯節と九条ねぎ、貝のエキスとダシを合わせたジュレをのせている。店自慢のかしわ天は大山どり。麹に漬けこんでいるため、ムネ肉にも関わらずジューシーで柔らかい
店主の坂本さんの追求するうどんは、コシがあって喉越しのよいもの。そのために、うどんを打つ前の小麦粉、塩水から温度を徹底的に管理。いつでも安定して、のびがあってなめらかな上質な麺を提供してくれる。それを受け止めるダシには、北海道産の昆布や瀬戸内海のイリコ、数種類の魚の節などを使用。昔ながらの製法にこだわった無添加醤油と愛知県産のみりん、東京都で採取されたハチミツなどで旨みを深めている。夜は全国の銘酒と共にうどんを提供。注文を受けてからうどんを打ち始めるため時間がかかるが、打ちたて、切りたて、茹でたての“三たて”をじっくり楽しめる。
「切麦や甚六」は開店して約1年。冷たいものは、ぶっかけ、冷かけ、ざる、醤油うどん、温かいものはかけ、釜あげ、釜玉とあらゆる種類を揃えたうどん店だ。[交]地下鉄丸ノ内線新宿御苑前駅2番出口から徒歩2分 ※ランチタイム有
谷や 和の「ぶっかけうどん」【水天宮前】
香川県産の地粉をたくみにブレンドした麺のコシを楽しめるぶっかけ。天ぷら盛り合わせには、甘エビ、鮭、野菜天が盛られる(内容は季節で変わる)
麺は、ぶっかけはもちろん、温かいつゆの中でもモチモチとした食感を保ち、その強いコシを感じさせてくれる。ダシはイリコをベースに、5種の削り節に利尻昆布、九州のどんこ、北海道のスルメなどをたっぷり使う。毎日4時間以上かけてとった無添加のダシからは、澄んだ旨みが広がる。
「谷や 和」はうどんと共に酒や料理もゆっくり楽しめるメニュー構成だが、一号店と同じく毎朝足踏みして鍛えた生地を使用した、 “三たて”のうどんをしっかり踏襲している。[交]地下鉄半蔵門線水天宮前駅5番出口から徒歩4分 ※ランチタイム有
讃岐のおうどん花は咲くの「彩り4種野菜のかき揚げぶっかけ」【中野】
通常のうどん店の1.2〜1.5倍量の素材を使ったダシの味が光る。かき揚げはニンジン、サツマイモ、カボチャ、インゲン。見た目は大きいが、衣が薄く米油でカラッと揚げられているため、後味が軽やか。
鰹、昆布、イリコ、ウルメ、ゲソからとるダシは、素材の旨みを最大限引き出せるように各々温度管理をしながら、1日2回、昼夜の分を分けてとる。麺は小麦粉4種をブレンドしてしっかり寝かすため、弾力のある食感だ。なめらかな麺にダシの風味がしっかり絡み、つるっと胃袋に収まってしまう、絶品のうどんだ。
花は咲くでは「お客様にお腹いっぱいになって帰ってほしい」と、普通盛りを他店よりも多い350g以上で提供。とはいえ、うどんの味に一切の手抜き無し。[交]地下鉄丸ノ内線新中野駅2番出口から徒歩3分 ※ランチタイム有
唸るうどん!東京Best10<後編>はこちら!
唸るうどん後編!【発掘!】東京都内で食べられる「ご当地うどん」。白く透き通るようなうどんのコシやモッチリした食感にオッと唸り、黄金色に輝く風味豊かなダシにホッとする。そんな極上の一杯を求め、都内を駆け巡りました。エリア:新橋/亀有/武蔵小金井/高円寺/高田馬場 ※ランチタイム有
2016年6月号発売時点の情報です。
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