真田幸村が生きた長野の地を、観光列車に揺られながら、各駅停車で途中下車しながら、愛でる旅に出かけてみませんか。今回は観光列車「ろくもん」のおすすめポイントと、長野駅をご紹介します! 撮影/大西尚明、ツジノワタル(大阪) 取材/飯田 守(幸村)、飯田かおる(ろくもん、上田、長野)、松井さおり(小諸、田中、大屋、長野)
画像ギャラリー観光列車「ろくもん」のおすすめポイント
美味しい&豪華な食事
上:小布施の『鈴花』が手がける懐石料理
下:軽井沢の沢屋『こどう』、東御の『アトリエ・ド・フロマージュ』による洋食コース。
上下ともにお酒、ソフトドリンクが選べる。
食事付きプランで提供されている。
こだわりの客車
車両・内装ともJR九州の豪華列車「ななつ星」をデザインした水戸岡鋭治氏が担当。
写真はカウンター席、ソファ席が設けられた2号車(28席)。
車両によって使用する木材を変え、異なる香りが楽しめるよう工夫が凝らされている
上:ファミリー・グループ向けの1号車(24席)
下:障子で仕切られた個室のある3号車(20席)
車内にはしかけがいっぱい
内装だけでなく、サービスや遊び心も満載。
車内では車掌の帽子をかぶり記念撮影を行うことができる。
写真は1号車にある「木のプール」。
子供たちが遊べるだけでなく、大人が入れば足つぼ刺激にもなるという、スグレモノ
長野駅
名刹・善光寺のお膝元。
幸村没後の江戸時代には松代藩真田家の領地であったことから、境内には当時の真田家の供養塔が並んでいる。
大坂の陣の後に真田氏が上田から移封となったのは、現在の長野市松代町。
幸村の兄・信之が初代藩主となって以来、約250年10代に渡って治めた。
草笛 長野店(最寄駅:長野駅)
コク、香り、味がクセになる
『草笛 長野店』は、浅間山山麓で自家栽培したそばの実を挽いて打ち上げる、色白の七割そばが看板。
「くるみそば」は、すり潰したクルミを砂糖や蕎麦つゆでのばした自家製ダレでいただくのだが、これがなんともコク深く、ハマってしまう。
蔦屋 本店
大正から続くロングセラー
『蔦屋 本店』は大正5年に創業した老舗の菓子店。
看板菓子は、創業当時から続く「真田十万石最中」で、香ばしい最中の中にすっきりとした甘さのつぶあんがぎっしり詰まっている。
爽やかなしそ餡を城の形をした最中で挟んだ「海津慕城」140円も美味。
おやきや総本家 松代店
幸村の好物は素朴な旨さ
『おやきや総本家 松代店』は真田公園に隣接する茶屋。
作りたての素朴なおやきが楽しめ、米粉でできたおやきに味噌を塗った「こねつけ餅」もまた美味。
幸村の好物で、兄の信之との今生の別れ際にも食べたとされ、もっちりとした食感がたまらない。
「ろくもん」注目ポイント
葛尾 トンネル
平野部を走る「ろくもん」だが、唯一、坂城駅と戸倉駅の間にトンネルがある。
トンネルに入ると窓際の間接照明がぼんやりと灯り、旅情を盛り上げてくれる
戸倉駅でも約10分の停車。
ここでは、温泉で淹れたお茶とコーヒーが振舞われる。
やや硫黄の香りがする独特の美味しさ。
長野駅おすすめの史跡
松代城跡
川中島合戦で武田側拠点として築かれた海津城が前身。
1585年には幸村が上杉氏の人質としてここへ送られた。
江戸時代に幸村の兄・信之が藩主となり、松代城と改名。城下町が発展した。
曹洞宗真田山 長國寺
幸村の兄・信之の松代入封に伴い、真田にあった菩提寺・長谷寺の住職がこの地に移って開山。
予約をすれば境内裏にある「初代松代藩主真田信之公の霊廟」や歴代藩主の墓所も見学できる。
真田宝物館
真田家家宝の武具や調度品などを所蔵。
長篠の戦いで戦死した真田信綱の「青江の大太刀」(重要文化財)をはじめ、昌幸が着用した昇梯子の具足、秀吉や三成、家康、信玄らの書状など、5万点にも及ぶ貴重な史料は圧巻のひと言。
真田邸
1864年に9代藩主の真田幸教が義母・貞松院のために建築した城外御殿。
明治以降は伯爵となった真田氏の私宅となる。
当時のままの武家屋敷の様子を残す。座観式の池泉庭園も見どころだ。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
画像ギャラリー