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“元号またぎの撮影”令和最初はSLやまぐち号。そして西鉄大宰府/2019年(平成31年~令和元年)

平成最後の撮影は前回52回でお話しした平成筑豊鉄道にしました。
そして、令和最初の撮影場所を考えていたのですが、JR山口線を走るSLやまぐち号が日章旗を掲げて走るという情報が入り、ここに決めました。

なぜか、私も含めて鉄道ファンは機関車に日章旗と聞くと燃えます。
鉄道の中でもっともスペシャルな列車「お召列車」でも掲げられる日章旗、お祝いムードがたまりません。

お召列車に掲げられる日章旗(2010年撮影)

SLやまぐち号の撮影地には、いつもよりもだいぶ早めの、通過4時間前に到着。
やっぱりと言うか、びっくりと言うか、すでに100人くらいの人が並んでいます。
その後もどんどん増え続けて、通過時にはいったい何人並んだのか、わからないくらいです。
そして現れたD51牽引のSLやまぐち号。
煙も多くて、大迫力で走り去って行きました。

たくさんのファンが見守るなか、走ってきたSLやまぐち号(2019年撮影)

津和野駅から帰る上り列車は、少しゆっくり見たかったので途中駅で停車、出発を撮影しました。
汽笛をあげて動き出すと、はためく日章旗が誇らしげに見えました。

駅を発車するSLやまぐち号(2019年撮影)

日章旗も誇らしげ(20109年撮影)

いつもの『車中食』は、地元の食材を使った筑前煮

さて、日章旗のSLを撮影した前日、平成の終わる晩の話です。
翌日の撮影に備えて早めに現地入りしました。
途中の道の駅で夕食の買い物です。
茹でたてのタケノコ、地元コンニャク、シイタケ……。
地元の食材がたくさん並んでいます。

なんとなく思いついたのは、わが家の大みそかの定番「筑前煮」です。
改元のときはテレビを見ようと思い、ゆっくりと料理をします。
まずは、いつもの車中食では顆粒を使うダシも、削り節からとります。
意外と簡単で、どんぶりに削り節を入れてポットのお湯を入れます。
そのまま10分くらい放置して、キッチンペーパーでこすだけです。

どんぶりに削り節を入れて
お湯をかける(2019年撮影)

キッチンペーパーでこすだけで
簡単にダシ完成(2019年撮影)

道の駅とスーパーで買いこんだ食材をひとくち大に切って、フライパンに投入。
作っただし汁と酒、しょうゆ、砂糖を入れて煮込みます。
味を調整しながら、だいたい汁がなくなったところで完成です。

食材を入れて
ゆっくり煮込む(2019年)

器に盛って、筑前煮が完成(2019年撮影)

スーパーでは“年越しそば”を売られていて、「なんで今日?」と笑っていたのですが、なにやら自分も正月モード。
けっこう浮かれています。
ただ、料理が終わって、食事が終わって、午後10時。
寝落ちしました。
目が覚めると・・・令和・・・でした。

「令和ゆかりの地」太宰府天満宮といえば、梅ヶ枝餅

今回は、もうひとつ。
令和関連のお話です。
「令和」ゆかりの地、大宰府天満宮にも行ってきました。
まだ4月下旬だったので、それほどの混雑でもありません。
ゆっくりとお参りができました。

令和ゆかりの大宰府天満宮(2019年撮影)

大宰府前の参道(2019年撮影)

大宰府へは、九州最大の私鉄「西鉄」で行きます。
大宰府線の終点、太宰府駅には「令和」のノボリもあがって、準備万端です。

大宰府駅があるのは西鉄(2019年撮影)

太宰府駅にはノボリも上がる(2019年撮影)

そして大宰府といえば「梅ヶ枝餅」。
これは、絶対に外せません。

参道にはたくさんのお店が並んでいます。
どこにしようか迷って、結局、焼いているお兄さんと目が合った寺田屋で購入。
もちろん梅味ではなく、うっすらと太宰府天満宮の神紋である梅の姿が見えるお餅です。

焼き立ての梅ヶ枝餅は皮がパリっとして、甘みのちょうどよいあんことの相性抜群。
やっぱり、シンプルなのがいいですね。

目の前で焼いてくれる
梅ヶ枝餅(2019年撮影)

焼き立てはサクッとして格別(2019年撮影)

梅の姿は太宰府天満宮の
神紋から(2019年撮影)

「令和」も、おいしいものが食べられる時代でありますように!

佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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