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仲間と楽しむ仕事終わりの一杯。カウンターでひとりのんびりやる際のお供。瓶ビールは雰囲気を選ばず人を選ばず、いつもの「旨い」を届けてくれる存在だ。そんな瓶ビールを手にしたくなること請け合いの名酒場を紹介します。

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【煮込み×赤星】伝説の煮込みに新旧の客が集まる昭和のコの字酒場『煮込 蔦八』@大森

僭越ながら無類の酒好きの私は飲む店や状況で決めているちょっとしたルールがある。そのひとつがこれ。大衆酒場で瓶ビール。安くて気取らない肴に手酌でトクトク、自分のペースで楽しめるひと時が何だかしっくりくるんですよね。

共感してくれるあなたをぜひお連れしたいのが「煮込蔦八」。だって縄暖簾の店構えからして好みのタイプ、入ればシブいコの字カウンター、中央には大鍋で出番を待つ名物の煮込みが……はい、どストライクです。

大森で半世紀以上愛される伝説の酒場を、常連だった土屋さんが味も雰囲気も受け継いだのは10年ほど前。客の行き来で自然にすり減った机角の丸みが店の歴史を物語る。

醤油ベースの煮込みは隠し味に味噌を加えた乙な旨さだ。国産牛モツが並々と盛られた飴色がたまらなく酒を誘う。そこへ待ってましたの赤星ですよ。

煮込玉子入690円、赤星(大瓶)690円

『煮込 蔦八』(手前)煮込玉子入 690円 (奥)赤星(大瓶) 690円 先代から受け継ぐ味。牛大腸、小腸、フワ、豆腐などが入る。玉子入りがおすすめ。赤星は大瓶もあるのがうれしい

3~4℃とやや低めに設定した冷蔵庫で冷やしてあるから注ぐ度に清冽な飲み心地。いや生もいいのだ、いいのだけれど。早く飲み干したくなる生がスピードを楽しむジェットコースターだとしたら、瓶は景色も時間もじんわり味わうメリーゴーランドというのかなぁ。

そんなことを思いながら品書きを眺めれば、おひとり様にうれしい少量多種の刺盛や自家製カレーコロッケもあったりして思わずニンマリ。ええい両方頼んじゃえ。そしてもう1本、赤星くださーい、大瓶でね♪

代表・土屋一史さん、料理長・中條肇人さん、調理スタッフ・大内美江さん「創業56年。店の伝統と雰囲気を大事にしています」

『煮込 蔦八』

[店名]『煮込 蔦八』
[住所]東京都大田区大森北1-35-8
[電話]03-3761-4310
[営業時間]16時~22時※金・土は~22時半、日・祝:15時~21時※3連休の場合は最終日15時~21時
[休日]年末年始
[交通]JR京浜東北線大森駅東口から徒歩3分

【からあげ×スーパードライ】鶏素揚げの名店でしっぽり過ごす瓶ビールの時間『鳥からあげ 素揚げ うえ山』@蒲田

ピチパチとはねる油の快音を聞きながら、あれは私の素揚げかなぁと待つ間に絶品お通しで瓶ビールちびちび。うーん、このゆるりとした時間が楽しいから、長く手元で味わえる瓶をいつも頼んでしまうんですよね。

こちらはかつて蒲田にあった素揚げの名店の味を植山正勝さんが継承した店。その正勝さん亡き後、現在は妻の一江さんと娘さんが切り盛りしている。

看板はもちろん鶏素揚げだ。埼玉の養鶏場から届く丸鶏を捌いて筋を取り、塩をして1~2日、白絞油でカラリと揚げる、それだけ。これがまあ皮はパリッときつね色、身は奥深く、素朴なのにハッとする旨さなのだ。

鶏素揚げムネ・モモセット1760円、スーパードライ770円

『鳥からあげ 素揚げ うえ山』(手前)鶏 素揚げムネ・モモセット 1760円 (ドリンク)スーパードライ 770円 白絞油でジューシーに揚げた鶏肉は塩だけの味付けなのに驚くほど奥深い。揚げ物なのでさっぱりするよう玉ねぎも添えるのが”うえ山流”。スーパードライは瓶と生を用意

スーパードライは正勝さんが好きだったとかで、唇をてらてらさせながらグラスをきゅっと飲み干せば口の中の脂もさっぱり。さすが最強の相性だなよぁ。そう、何度食べても初めてのように感動する、愛しき「うえ山」の夜なのだ。

店主:植山一江さん「夫亡き後も店を守って良かったと毎日思います」

『鳥からあげ 素揚げ うえ山』店は名店「奈加川」の常連だった正勝さんが味を残したいと2010年に開店。先代亡き後、2016年に現在地に移転。基本は変わらないが旨さは日々進化

[店名]『鳥からあげ 素揚げ うえ山』
[住所]東京都大田区西蒲田7-61-13HUNCH1階
[電話]090-3572-8700
[営業時間]17時~22時
[休日]木・日・祝
[交通]JR京浜東北線ほか蒲田駅西口から徒歩7分

【もつ焼×赤星】グイッと飲もう!串を取る手が止まらない『カッパ』@吉祥寺

店名の由来は、家に帰る前にお皿を少し潤して帰ろう!!というユーモラスなメッセージ。昭和43年の開店時に、台湾人創業者がつけた。以来、吉祥寺のこの角地で愛され続けてきたのだ。

「瓶ビールを飲む人は、なんたっていい顔で飲むよ。うれしそうな、幸せそうな顔してる」と語る現オーナーの越川友侑介さんはトレードマークの超ミニ短パンで焼き場に立つ。

変則コの字カウンターひとつ、9坪しかない狭い店内で、流れるようなオーダー&サーブは美しく、客たちは「彼は”背中に目がある”」と囁くようになった。

秘訣は「マニュアルがあるわけじゃない。客の出す音で覚えるんです。接客は耳が命!」と聖徳太子級!?

おまかせ5本850円、赤星(大瓶)780円

『カッパ』(手前)おまかせ5本 850円 (ドリンク)赤星(大瓶) 780円 タレは香りを含め個性的。「薬膳とまでは言わないけれどちょっとそっち寄りだから」(越川さん)。串打ちの仕込みは毎日11時半から。「何時間もかけたものが開店と同時にすごいスピードでどんどんなくなるのは快感ですね」(スタッフのツボイさん)

モツの旨さは、その日に売り切るので翌日に新しい肉が来ること。肉以外にも、55年超の歴がある糠床で生まれる漬物の色艶の深さすら尊い。我が身が長寿店の長い物語に取り込まれていくのは愉悦だ。

オーナー:越川友侑介さん「旨いモツを食べたいときはぜひお越しください」

『カッパ』昭和の味とムード。椅子はカリモク家具のものを修理を重ねて使い続けている

[店名]『カッパ』
[住所]東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-9
[電話]0422-43-7823
[営業時間]16時~22時、土は14時~
[休日]日・祝
[交通]京王井の頭線ほか吉祥寺駅公園口から徒歩2分

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【蒸し中華×ザ・プレミアム・モルツ】滋味深い味わいがビールのやさしい苦味を引き立てる『蒸籠味坊(ジョウリュウアジボウ)』@代々木上原
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