サーバーから静かに注がれていく様子には期待しかない。なめらかなのど越し、ほろ苦さ、かすかな甘み。そして複雑な味わいがもたらす華やかな余韻……。大人の時間を演出してくれる生ビール、今年はここでぜひ!
回転率のいいフレッシュな味を伝統の洋食と『京橋モルチェ』@京橋
たっぷり500ml入るジョッキを豪快に傾けプハッとひと口。泡しゅわしゅわの黄金が爽快に喉を通れば極楽開門、飲むぞ食べるぞのスイッチが入る。
ご近所の会社員も定年組の紳士淑女もにこやかに宙を仰ぐ平和な光景……昼は洋食屋、夜はビアホールとして1世紀近く愛される街の社交場、『京橋モルチェ』の日常だ。
ルーツは洋食の草分け的存在だった明治創業「中央亭」まで遡る。その歴史を「明治屋」が受け継ぎ、昭和8年に明治屋京橋ビルに今の前身となる店を出店、再開発による休業期間を経て現在地で再開した。
当時「明治屋」がキリンビールの販売権を持っていたため、洋食と樽生を楽しむ店として変わらぬ伝統を守っている。特徴はやはり徹底した品質管理と回転の速さによるフレッシュな味わいだろう。
繋ぐ樽は1日約60L。その日に使い切るのはさすが人気店、全てが好循環となりベストな1杯を提供できる。そして何といっても正統を貫く洋食のおいしさよ!
「ハンバーグステーキシュバール風」は和牛+国産牛100%の贅沢な旨みに3日かけて煮込むデミグラスソースがたっぷり。中央に鎮座する半熟玉子をとろんと崩して肉と絡めればもう至福、付け合わせのマカロニグラタンなど隅々にまで老舗の矜持が息づく。
ハンバーグステーキシュバール風1300円、キリン樽生ビール一番搾り950円(ジョッキ)
洋食の名作と旨いビール、両者が揃えば後はお気に召すまま極楽へ。ここなら確実に、ご機嫌に酔えます。
支配人:小玉勲さん「3世代にわたり通ってくださるお客様もいます」
[店名]『京橋モルチェ』
[住所]東京都中央区京橋2-2-1京橋エドグラン地下1階
[電話]03-3274-3891
[営業時間]11時~14時(13時半LO)17時~21時(20時LO)、土:11時~14時半(14時LO)※貸切営業もあるため要確認
[休日]日・祝、土は不定休
[交通]地下鉄銀座線京橋駅8番出口からすぐ(明治屋方面改札口を出て右手)
気軽な大衆酒場で老舗ビヤホールの伝統伎を楽しむ!『酒場MORI』@丸の内
特徴は昔ながらの昭和のレトロサーバー、スイングカランで注ぐサッポロ生黒ラベル。創業89年の老舗「ニユートーキヨー」が手掛けるこちらは日本を代表するビヤホールに伝わる注ぎの技を大衆酒場で楽しめるビール好きのオアシスだ。
創業から受け継がれる「NTBバランス注ぎ」は一度注ぎで仕上げる伝統の手法。グラス内で液体が3~5回転するよう流し入れつつ泡量を調整することで、爽快なのど越しと弾けるような自然な泡を完成させるのだとか。いやぁお見事。
他にもふわふわの泡&豊かな麦芽の旨みを感じる「二度注ぎ」や、ほぼ泡だけのきめ細やかな「ビヤフォーム」など、スイングカランならではの4種の注ぎ方で提供してくれる。しかも大箱のビヤホールとは違って高架下の小箱ながら、グラスを手洗いするシンクは他のドリンクと分けるなど細やかな配慮に感心だ。
料理は和食を中心にスタンバイ。人気の「和牛のたたき」は低温調理でしっとり柔らかく仕上げた上質な旨み。
和牛のたたき1045円、サッポロ生ビール黒ラベル各715円(二度注ぎ、NTBバランス注ぎ)

レトロな唐揚げ「チューリップ」は手羽中を食べやすく整えたスタイル。どれもこれもビールが一段と旨くなる!
調理長:金井新さん「ランチはおいしい蕎麦を提供しています!」
[店名]『酒場MORI』
[住所]東京都千代田区丸の内1-7-5
[電話]03-6810-2508
[営業時間]11時半~13時、17時~23時(21時50分LO)
[休日]土・日・祝
[交通]JR山手線ほか東京駅丸の内北口から徒歩3分



























