今里筋は中川にある創作居酒屋「みそじ」には、この地では知る人ぞ知る、名物ママがいる。 この店を切り盛りする、松下君子ママの人柄を慕って集まる常連たちが絶賛する「テールスープ」をはじめ、どこか懐かしくてなぜか優しい味の料理がそろう、家庭的であたたかいお店なのだ。
画像ギャラリー生野区の中川で見つけたおかんの味。この味覚えたらヤメられへん! 絶品テールスープを食す
今里筋は中川にある創作居酒屋「みそじ」。
「みそじ」には、この地では知る人ぞ知る、名物ママがいる。
「離婚を機に4人の子どもを抱えての独り立ちしたんですが、なんせ子どもたちを何とか食べさせなければあきません。
子どもたちから『お母さんの料理が美味しいからお店やったら?』という提案を聞いて、かれこれ25年。
お陰様でみんなに助けられながらこうして続けているんです」
こう話すのは松下君子ママ。
中川では有名なママだ。
「昔は募金箱があって、ママの年齢や下ネタを話したら罰金。募金箱に支払っていた(笑)」(常連客)
そんなママの人柄もあってこの界隈の人が後押し。
みんなで盛り立てたという。
「このお店に多くの人が集まった。常連同士で仲良くなった思い出のお店ですわ~」
当然ながら料理もお墨付き。
「剣イカ造り」(750円)はゲソまで刺身で食せる新鮮そのもの。
柔らかな歯ごたえに、次に来るのがイカの甘み。
これがまた、ビールとよく合うねん。
次にオーダーしたのは「煮こみハンバーグ」(600円)。
拳大のハンバーグは大きめの玉ねぎがゴロゴロ。
栄養素たっぷり、家庭的な味がこの上なくウマイ。
目玉焼きとのコラボは、どこか懐かしさも感じる。
お店の雰囲気と相まってノスタルジックなのだ。
こちらも常連客に大人気で定番メニューとか。
そして、お待ちかね。
常連客が口をそろえてイチオシする「テールスープ」(800円)を注文。
「メスのテールじゃないとこれほど味が出ません。
オスのテールでは8時間煮込んでもこうにはならないんです」(ママ)
コトコト煮込むこと4時間。
大根やネギ、ニンジン、玉子などに混ざって、本場韓国から直接仕入れたゼンマイまで入ったテールスープ。
旨くないワケがないやん!
しかも、スープの大きさ。
ゆうに2人前はある。
お好みでキムチを中に入れて、後は混ぜて食べるだけ。
ほろほろと溶けるテールは絶品だ。
ナンボでも胃袋に入っていく。
「中川でこの店を知らんかったらモグリですわ(笑)」(常連客)
生野の源は、この店にアリだ。
「みそじ」
[住所]大阪市生野区中川2-7-14
[TEL]090-6067-7294
[営業時間]17:00~25:00
[定休日]月曜
加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。
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