ロイヤルホスト「オニオングラタンスープ」はモンローが愛した味

ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」の看板メニューのひとつ「ロイヤルのオニオングラタンスープ」には、知る人ぞ知るエピソードがあります。今から67年前に来日したマリリン・モンローが愛した味だというのです。

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「ロイヤル中州本店」を訪れた世界の大スター

全国に219店舗を展開するファミリーレストランのロイヤルホストは1971年12月に北九州市で1号店が誕生しましたが、ルーツは53年11月に福岡市で開店した本格的なフランス料理店「ロイヤル中州本店」(現「花の木」)にさかのぼります。

映画スターのマリリン・モンロー(1926~62年)は54年2月、メジャーリーグのヤンキースの名選手だった夫のジョー・ディマジオ(1914~99年)と新婚旅行で来日。福岡も訪れ、ロイヤル中州本店でディナーを楽しみました。その時、モンローはオニオングラタンスープをとても気に入ったといいます。地元の西日本新聞社には、夫妻の食事風景の写真が残っていますが、モンローの手元にオニオングラタンスープが映っています

伝統の味を受け継ぐ逸品

モンローが気に入った味を受け継ぐ「ロイヤルのオニオングラタンスープ」

「ロイヤルのオニオングラタンスープ」は、モンローが好んだ味を手軽な値段で楽しめるようにしたもの。税込み495円(一部店舗は550円)とお手頃です

牛挽肉と香味野菜(玉ねぎ、にんじん、セロリ)を主要な食材として使い、卵白をまとわせて澄んだコンソメスープを作ります。夕方に仕込んで一晩煮こむという手間をかけ、じっくり炒めたオニオン(玉ねぎ)をあわせます。器に入れたこのスープに、クルトンとグリュイエールチーズをのせてオーブンで焼き上げ、最後にパセリ・アッシェ(みじん切り)を振って、蓋をして提供されます。

焦げ目のついたきつね色の表面がなんとも美味しそうです。鮮やかなパセリの緑が、色合いを引き立てます。スプーンですくって一口。玉ねぎの甘さが口の中に広がり、食欲を刺激します。スープの深い味わいに、心が和みました。うん、うまい!!

ヘルシーな154kcal

「ロイヤルのオニオングラタンスープ」は、東京都内の店舗を訪れた際、「アンガスサーロインステーキ&海老のグリルと紅ずわい蟹のクリームコロッケ」とのセットで注文しました。

カロリーは154kcalで、両メニューを合わせてもカロリーは800kcal台にとどまります。スープ単品でも満足なボリュームなのに、このヘルシーさ。定番メニューであり続ける理由がわかりました

アンガスサーロインステーキ&海老のグリルと紅ずわい蟹のクリームコロッケ

料理と組み合わせるドリンクバー付のお食事セットは、オニオングラタンスープセットの場合プラス649円(平日ランチタイムは583円)とお得です(値段は店舗によって異なります)。他にも、コーンポタージュのスープセットや、オマール海老のクリームスープセットなどがあり、この2品も美味しいですが、個人的にはやはりオニオングラタンスープセットが“推し”です!!

撮影・文/堀晃和

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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