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ザクザク衣が斬新! リーズナブルな価格帯『DooWop』

代官山駅、目の間という好立地に1店舗目を構えた『DooWop(ドゥーワップ)』

『やきとり家 すみれ』の別業態である(『焼き肉ライク』や『BLUE STAR BURGER』などを展開するダイニングイノベーショングループ)。ウリの“カジュアルな本格チキンバーガー”通り、「プレーン」は290円というリーズナブルさだ。

なのに、旨い。コスパ最強。実食1店舗だったが、食べた瞬間に「一強時代、終わるんじゃない?」と浮かんだ。それくらい、これまで食べてきたチキンバーガーとは違う印象を受けたのだ。

ざっくりカットしたキャベツの歯応えも衣と好相性!

最大の要因は衣。カリカリというよりザクザクで、10種類のハーブを使っているという奥深いスパイシーさがある。

やや酸味が強めのマヨネーズとも相性がいい。その衣が包むのは、公式によると100gのモモ肉。けっこうなボリュームである。

マヨネーズはパセリ入り。酸味がありながら甘くもあり、クセになる

それでもリズムよく食べ進められる。スパイス効果なのか、ジューシーでありながら脂のしつこさを感じない。やや甘さを感じるバンズは厚さがほどよく、衣のザクザク食感を邪魔しないのものいい。気づけば1個をペロリ。100gのモモ肉を完食したにも関わらず、やや物足りなさを感じてしまう不思議な魔力があった……。

チキンバーガーは他にBBQソースとエッグ、ケイジャン、ハラペーニョなど6種類+期間限定(すべて360円)。どれも魅惑的で、試したくなる。

フライドチキンは部位別に2種類展開(1ピース240円)。ひと口サイズで揚げた鶏ムネ肉をブリオッシュ生地のバンズで挟んだミニバーガーの「スライダー」(2ピース/390円)、キヌアやビーツを使ったサラダなどヘルシー志向のメニューも揃っている。また行きたい、と思わせてくれるお店であった。

「オーガニックコーヒー」(250円)。東京・清澄白河の『ヘイガンオーガニックコーヒー』のコーヒー豆を使用している
カラフルでポップ、タイル貼りのテーブルや椅子がオシャレ

[チキンバーガーDATA]

チキンサイズ(最長値): 約13cm
全体重量:約260g
衣のサクサク度:★★★★★

※計測は筆者によるものでおおよその目安です

『DooWop-CHICKEN BURGER』

■DooWop(ドゥーワップ)
[住所]東京都渋谷区恵比寿西1-35-14
[電話番号]03-6433-7565
[営業時間]10時~21時(テイクアウトは〜22時)
[休日]無休
[交通]東急東横線代官山駅中央口より徒歩30秒

バターミルク液でマリネしたムネ肉がしっとり旨し『Lucky Rocky Chicken』

謎のミルク登場である。バターミルクとは、牛乳からバターを作るときに出た残りの液体のことで、アメリカではチキンからパンケーキにまで使われるおなじみの食材。この液が乳酸菌の働きにより肉質を柔らかくするという。

そんなバターミルクにひと晩マリネした国産鶏ムネ肉の食感は、揚げてもしっとり、ジューシーだ。

12種類のスパイスをミックスした衣は、奥行きある味わいでザクザクとサクサクの中間の食感。そんなフライドチキンを挟んだのが、「オリジナルチキンバーガー」(500円)。

若干ハードな歯応えのバンズはトーストされて香ばしく、どっさりキャベツのシャキシャキ感と共にバランスが絶妙だった。

キャベツに潜ませたハラペーニョの辛み、時々出くわす酢漬け風になったレッドオニオンの酸味がアクセント。チキンの味を引き立てる!

野菜は、キャベツをメインにレッドオニオン、ハラペーニョ、パクチー(後者ふたつは抜くのも可)を、ワインビネガーがメインのドレッシングと合わせたもの。

マヨネーズを使わず、スパイスとドレッシングで食べさせる点は攻めているが、それ以上にフライドチキンとビネガーの相性がこんなにいいとは驚いた!

揚げ物にも関わらず、ビネガーと野菜の後押しであっさりした味わいに仕上げているのにも好感。

最厚部は約2㎝とボリューミー。糖質制限中の人は、バンズがない「バターミルクフライドチキンサラダ」(500円)がおすすめだ

バンズ(炭水化物)・ムネ肉(たんぱく質)・たっぷり野菜(ビタミンUほか)で、栄養バランスのよい食事として成立している点も、他店とは一線を画していた

チキンバーガーは、チーズ、麻辣チリペッパー、BBQなど7種類を展開。フライドチキンはベーシックと麻辣チリペッパー(1ピース300円~)だ。

セットの「オリジナル」(800円)のポテトを「カレーマヨサラダ」(+40円)、「クラフトコーラ」(+100円)に変えてオーダー

マヨネーズが少なく、ファストフードにありがちなコールスローよりもヘルシーな印象だ


香辛料の味わいが際立つクラフトコーラ。紙製の蓋は想像以上にしっかりしているので、紙製ストローは思い切らないと貫通しないので注意


アースカラーを中心に落ち着いた色合いのポスターなどシックにまとまっていた

[チキンバーガーDATA]

チキンサイズ(最長値): 約10.5cm
全体重量:約300g
衣のサクサク度:★★★★

※計測は筆者によるものでおおよその目安です

『Lucky Rocky Chicken』

■Lucky Rocky Chicken(ラッキー ロッキー チキン)
[住所]東京都品川区荏原3-6-6 パルム商店街奥
[電話番号]03-3785-3155
[営業時間]10時~20時(19時45分LO、デリバリー受付は~19時半)
[休日]不定休
[交通]東急目黒線ほか武蔵小山駅東口より徒歩7分

年代を問わず「食べやすい」平均点が魅力『トリキバーガー』

はじめて『鳥貴族』の焼鳥を食べたとき、この値段でこの味!? と驚いた。

その“トリキ”が開いたのがチキンバーガー専門店『トリキバーガー』。ベーシックな「トリキバーガー」が単品390円で、価格設定では他店に一歩及ばず。サイズも他店よりひと回りは小ぶりになる。

バンズから受ける見た目の印象は、ファストフードの王道。オープン当初であれば違う感想だったかもしれないが、後発を実食し3軒目になる筆者としてはシンプルさが物足りない。

ワンハンドでも持ちやすいサイズ感は、軽めのランチにちょうどいい

しかし、肝心なのはフライドチキン。国内産フィレチキンの一枚肉の味わいである。

紙袋を開けると軽くバターが香ったバンズは4店舗中、最も主張がない。その代わり、フィレ肉の柔らかさとベストマッチ。半分ほど食べると「いつものチキンバーガー」っぽく感じるのが不思議だ。

複数店舗まわり食べきれなかったため、半分テイクアウト。フライドチキンは冷めても美味しかったのが発見だった

衣は薄く、サクサク食感が軽い。しょう油ベースなのか日本っぽいフライドチキン、いやから揚げっぽさを感じる

そして、なんだか馴染みが……あ! 『モスバーガー』のモスチキンに近い。

もう少し野菜感がほしかったと思うのは贅沢か?

ここまでの2店舗は「洋」に寄っていたが、トリキは「和」に寄せている。マヨネーズが強い主張をせず、フワッとした食感のバンズは日本人好み。適度のレタスの量で全体的に奇をてらったところがない。日本人なら誰しも好きだろうという、平均点のバランスが魅力であった。

照り焼きソースの焼鳥、つくねチーズ、サラダチキンなど全8種を均一価格の390円で展開しているのは、消費者に優しい『鳥貴族』スピリット。和紅茶を投入し「国産にこだわる」をドリンクにも反映し、コンセプトが一貫しているのも好印象だ。

ドリンクは和紅茶(Sサイズ190円)をオーダー。渋みやクセがなく飲みやすい


「トリキプリン」(190円)が最高。卵の味が生きたほどよい甘さとカラメルの苦みとのバランス良し


プリンの食感は流行りの昭和のかため系ととろける系の中間あたりで、相当いい。市販希望である

■トリキバーガーDATA

チキンサイズ(最長値): 約11cm
全体重量:約140g
衣のサクサク度:★★

※計測は筆者によるものでおおよその目安です

『トリキバーガー』

■トリキバーガー
[住所]東京都品川区品川区東大井5-16-9
[電話番号]03-6260-0906
[営業時間]7時~21時
[休日]年末年始
[交通]JR京浜東北線ほか大井町駅東口より徒歩1分

バンズがゴツい! から揚げの名店がしかける『Haikara Fried Chicken』

先行して記事を公開したこちらは、「からあげグランプリ」で5年連続金賞受賞した「ひな鳥半羽揚げ」が有名な『からあげバルハイカラ』が手がける新業態

カレー粉の風味を感じるクリスピーな衣、存在感ある厚いバンズと和を感じるムネ肉のフライドチキンで、最も厚い部分は厚さ約2.5cm(厚さは実食時のもの)。

「ハイカラオリジナルチキンバーガー」(550円)は、ベーシックとはいえフライドチキンの厚みから存在感抜群。

軽くトーストされたバンズは香ばしい。高さ約2cmで他の追随を許さないボリュームだ

なにせ、バンズとフライドチキンで高さ約8.5cmを誇るのだ。バンズとチキンをガブッとひと口で食べ……られない!

まずは、バンズをかじる。ゴマの風味が口いっぱいに広がるのが斬新。

フライドチキンをかじる。歯に反抗して押し返すような鶏肉は、ムネ肉よりもモモ肉に近くジューシー

バンズとフライドチキンを一緒にかじる。風味豊かなバンズとフライドチキンのカレー風味が見事にマッチ。

ハイカラチキンバーガーにナゲドリセット(390円)、クラフトフラワー

ドリンク類も注目。

サッポロの「SORAICHI1984」(630円)のほか、オリジナルにこだわったクラフトドリンクは、アルコール入りでも提供される(ハードボタニカルコーラほか3種類/580円)。

「クラフトフラワージンジャーエール」はハイビスカスで色づけ。甘酸っぱさが加わり油モノとの相性がいい

メインメニューの「フライドチキン」(1ピース350円)やサイドメニューの「オニオンリングフライ」(390円)など、アルコールと相性抜群のラインナップが魅力的だ。

国産鶏ムネ肉に豆腐を加えたナゲットは、独特のねっとり食感。慣れるとヤミツキになる

チキンバーガーを自分好みの味にカスタマイズできるよう揃えられた、7種類の『ディッピングソース』(60円)は、サイドメニューとディップしても良し。

秋葉原の『ヨドバシAkiba』の1階にある路面店のため、テイクアウトも気軽。昼はチキンバーガー、夜は軽い飲みと昼夜問わず使える店だ。

[チキンバーガーDATA]

チキンサイズ(最長値): 約9.5cm
全体重量:約214g
衣のサクサク度:★★★

※計測は筆者によるものでおおよその目安です

『Haikara Fried Chicken』

■Haikara Fried Chicken
[住所]東京都千代田区神田花岡町1−1 ヨドバシ Akiba1階
[電話番号]03-5577-5911
[営業時間]10時~22時LO
[交通]JR山手線ほか秋葉原駅昭和通り口から徒歩1分

今回食べた4店舗とも衣の食感が異なっていた。もちろん独自のハーブや調味料の調合により、味わいも全く違う。チキンバーガーの美味しさの肝は衣にある。正直、鶏肉そのものよりも衣が大事であると改めて気付かされた。

みなさんもチキンバーガーを食べ比べて、自分好みの衣を探求してみるのもいいかもしれない。

取材・撮影/Naviee

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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Naviee
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