【答え】
(3)トマト
花粉症の人が特定の果物や野菜を食べると、唇がはれたり、口の中やのどに刺激感を覚えたりすることがあります(口腔アレルギー症候群)。(参考[2])
これは、花粉に含まれるアレルゲン(アレルギーの原因物質)と、果物・野菜に含まれるアレルゲンの構造が似ていることが原因で、花粉症の人の約1割が発症すると言われています。
スギ花粉症の人が口腔アレルギーを起こす可能性があるのはトマトです。ただし、トマトのアレルゲンは熱や消化酵素に弱く、トマトケチャップや加熱したトマトではアレルギーは起こらないとされています。
また、(1)のニンジンで口腔アレルギーを起こす可能性があるのはシラカバ花粉症やヨモギ花粉症、(2)のキュウリで口腔アレルギーを起こす可能性があるのはブタクサ花粉症です。(参考[3])
(参考)
[2]口腔アレルギー症候群(一般社団法人日本アレルギー学会)
https://www.jsaweb.jp/modules/stwn/index.php?content_id=14
[3]「食物アレルギー診療ガイドライン2016 ダイジェスト版」(日本小児アレルギー学会)
https://www.jspaci.jp/allergy_2016/chap11_2.html