グビグビ酒が進むパンチのあるメニュー揃い
『スタンドオオトモ』のメニューは、おすすめや限定メニューを入れると50~90品。定番の価格帯は90~590円と、前情報どおり懐にやさしい。
長年飲食業に携わってきた弟の薫さんが厨房を仕切っているのだが、提供するメニューでも一貫してるのは「自分たちが食べたい物」だということ。素材の持ち味を生かしたあっさりとした味わいというよりは、ガツンと男気を感じる料理が多い。
「やっぱり『自分たちが行きたくなるような店』という思いが根底にあるので、メニューもそれを軸に足し引きしたという感じです」。
それでは、オーダー率の高い定番3品をご紹介。
こんもりと盛られたポテトサラダにマヨネーズをウニッとひと絞りした「ポテサラ(オニオン)」(330円)は、カロリー完全無視の1品。仕上げに振りかけられたフライドオニオンが香ばしく、スライスされたゆで卵は味付け卵だという点も心憎い。
こちらは、フライパンで炙った牛モモ肉を使った「牛ローストユッケ」(390円)。香ばしさをまとったモモ肉は、噛みしめるたびに赤身の旨さが感じられる。ユッケと聞くと甘い味付けを連想するが、こちらはゴマ油と塩でシンプルに。ギュッと絞ったレモンが全体を引き締めている。
「チャーシューエッグ」もイケナイ系メニューの筆頭。計4時間半、2回の下ゆでで臭みを除いた豚バラでチャーシューを仕込み、注文を受けてからタレを絡めて香ばしさを出す。半熟目玉焼きの黄身を絡めてもよし、マヨネーズをつけてもよし。タレが染みたキャベツがまた旨いって、どんだけ酒を飲ませるつもりなのか。
品書きの中には「マヨネーズ(野菜スティック付)」なんて二度見必至のメニューや、野毛の有名店の名物をスタンドオオトモ流にアレンジした「パタン」という麺メニューもある。
アルコールはビール、日本酒、焼酎のほか「しそ」(390円)をはじめ、17種類ものチューハイやサングリアなどを常備する充実ぶりだ。焼酎で作った氷が浮かぶ「氷結酒」というお酒も人気だが、1人3杯までと限定されるほどキケンなので、挑む方はくれぐれもお気をつけて!