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西小山のディープスポット 『海老重』はオトナの玉手箱

西小山が面白いのはなんでも混在しているところ。実はホットなソウル・バーもあるのだ。20年以上続く『海老重』は、西小山でも知る人ぞ知る存在だが、ソウル好きの間では有名だそう。ドアを開けると年齢層の高い客層が多く、落ち着いたいい雰囲気。特等席はマスターがいるカウンター付近で、常連客と楽しげに会話を交わしている。壁にはレコードがびっしり、中央にはダンスフロアがあり、夜が深まればダンスも見られるらしい! ?(←オカモト検証中)。

『宮野古民家自然園』 江戸時代の風景を留めるこのエリアの貴重な存在

場所は西小山駅と洗足駅の中程。農家だった民家の敷地に、主屋、庭園、屋敷林などが点在し、現代の街の中にぽっかりと残されたエアポケットのようだ。主屋は江戸時代後期(寛政期)以前に建てられたもので、目黒区指定有形文化財。庭園には初春の梅やツツジなども咲き、季節ごとの見どころになっている。併設の「民具展示室」には、江戸時代末期から現在に至るまで、この地域で日常的に使われていた農具や生活用品も展示されている。

古民家の内部

住所:東京都目黒区原町2-5-8
TEL:03-3712-0100
営業時間:10時~15時半 都合により早く閉園あり
定休日:月・火(祝祭日は翌日休)
入園料:大人200円、小学生100円
交通:東急目黒線西小山駅から徒歩8分

注目はこれから伸びる品川区側

西小山の品川区側は最近になってマンションが増えたこともあり、ライフスタイルにこだわる若い層が多い。そんなことも手伝ってか、こちら側には注目店が増えている。

例えば、桜並木が気に入ってこの場所に店を決めたという『グローブコーヒー』、隣にある本格焼き菓子店『キュイソンルカ』、裏手には個性的なカレー店『CHIISAKATTAONNA』など、キラリと光る店が点在している。さらにコアなファンがついているソウルバー『海老重』という重鎮があるのも忘れてはならない。そんなこの街を見守るのが『小山八幡神社』だ。品川区内随一の標高にあり、境内からは都心がはるかに見渡せる。ここから駅方向へ戻る途中には、夕方早めから飲める『ワインバーウエスト』、さらに駅寄りにはパンが美味しいイタリアン『チッツィア』がある。このおしゃれな2軒はわざわざ遠くから来る人も少なくない、今の西小山を象徴する人気店だ。

散歩がてら再び目黒区側へ戻ったら『宮野古民家自然園』も訪ねてみたい。ここには江戸時代の風景を思わせる建物や自然豊かな庭園が残っている。

商店街、住宅街、高台から見守る八幡様、センスのいい飲食店など、ミスマッチなものが違和感なく混在する、これこそ西小山最大の魅力。そして、エネルギーに満ち溢れた、注目したいローカルタウンそのものだ。

撮影/西崎進也、取材/岡本ジュン

※2022年3月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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