※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しています。
タレの旨さを再発見させてくれた唯一無二の老舗の味に感動
セットやコースはなく、注文はお好みで2本ずつ。店内は小上がりの座敷に年代物の椅子とテーブルが並んでいる。そうそう昔の焼鳥屋ってこんな感じだったっけ。今年で46年目を迎え、店内はどこもかしこもセピア色に変わったが、色褪せないのが焼鳥の旨さだ。
レバ264円、皮264円
いわいどりのねぎま385円、手羽462円、ササミ286円
特にタレ焼きはハズせない。初代が全国を巡って研究したという創業以来継ぎ足すそれは、酒との合わせに狙いを定めたすっきりとした辛口。クセのない「レバ」や、パリッと焼かれた「皮」に絡まれば、素材の滋味が倍加する。
となれば日本酒だ。揃えは秋田清酒のボトルに限定し、中でも「刈穂 母家」は同店の焼鳥に合わせて醸されたオリジナル。他では真似のできぬ組み合わせに老舗の底力を見せつけられた。
『やきとり母家』の店舗情報
[住所]東京都豊島区南池袋1-12-6
[電話]03-5950-0377
[営業時間]11時半~13時半LO、17時~23時(22時半LO、土・祝16時~)
[休日]土・祝の昼、日
[交通]JR山手線ほか池袋駅東口から徒歩5分
撮影/鵜澤昭彦、取材/菜々山いく子
※2022年4月号発売時点の情報です。
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