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ビートルズと、何故、契約したのか……

ぼくは1990年代初期、ジョージ・マーティンと二度逢っている。一度目は長いインタビューで、二度目は挨拶代わりの短い会話だった。初めて逢った時にザ・キャピトル・ホテル東京(1966年、ザ・ビートルズ初来日時に滞在したホテルで当時はヒルトン・ホテルという名だった)の一室で、ぼくはジョージ・マーティンに何故、ザ・ビートルズと契約したのか訊ねた。

“当時はEMIの方針で、数多くのポップス・レコードを作らなければならなかったんです。ザ・ビートルズが他にもオファーのあったポップス・ミュージシャンと比べて格段に良かったとは思いませんでした。でもブライアン・エプスタインの誠実なプッシュもあったし、スマッシュ・ヒットくらいなら作れるかなと思って契約しました。もし私が彼らと契約していなかったら、どこのレーベルの契約も取れなくて、世界中の音楽ファンは大変な損失を被ったかも知れないと思うと、私はすごくラッキーで大変なことをしたのだと思います”

そう謙虚に語ってくれたジョージ・マーティンだったが、彼はすぐにザ・ビートルズに惚れこむ。次回はそういった行き先を紹介します。

ジョージ・マーティンがプロデュースしたビートルズの名盤の数々

岩田由記夫

1950年、東京生まれ。音楽評論家、オーディオライター、プロデューサー。70年代半ばから講談社の雑誌などで活躍。長く、オーディオ・音楽誌を中心に執筆活動を続け、取材した国内外のアーティストは2000人以上。マドンナ、スティング、キース・リチャーズ、リンゴ・スター、ロバート・プラント、大滝詠一、忌野清志郎、桑田佳祐、山下達郎、竹内まりや、細野晴臣……と、音楽史に名を刻む多くのレジェンドたちと会ってきた。FMラジオの構成や選曲も手掛け、パーソナリティーも担当。プロデューサーとして携わったレコードやCDも数多い。著書に『ぼくが出会った素晴らしきミュージシャンたち』など。 電子書籍『ROCK絶対名曲秘話』を刊行中。東京・大岡山のライブハウス「Goodstock Tokyo(グッドストックトーキョー)」で、貴重なアナログ・レコードをLINN(リン)の約400万円のプレーヤーなどハイエンドのオーディオシステムで聴く『レコードの達人』を偶数月に開催中。

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