私がゴロゴロしているのには理由がある 極論を言えば、立っていると、顔の方が老けるのが早いのだ。 足の方が地球に近い訳だし。 だから、家では横になってゴロゴロしながら作業をするようにしている。 今もまさに、家のベッドで寝転…
画像ギャラリーお笑いコンビ「ティモンディ」前田裕太さんの、「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げた連載コラム。30代に突入した前田さんが「大人」を目指して過ごす日々を、食・趣味・仕事など様々な視点で綴ってくださいます。連載は、第1・3木曜日に更新です。「(理想の)大人ってなんだろう?」を一緒に考えながら、前田さんの成長を見守りましょう!
今回から、「勉強」編がスタート。「知識欲が強い」と自覚する前田さんが最近勉強しているのは、「量子力学」と「相対性理論」。前田さん曰く、これらを理解すれば、堂々とゴロゴロできるようになるそうで…!
時間の流れについて考える「相対性理論」とは?
私は、勉強が好きだ。
正確には「発見」と「思考の再構築」が好きで、簡単に言えば、知識欲が強い傾向にある。
昔であれば、流行病は大仏を建てて祈れば治ると思われていたし、死因が分かっていなかったものが、実は癌と呼ばれる病だと分かったのは最近だったりする。
地球が誕生してから、人類史なんて比較にならないくらい短いのに、その中で、人類は数多の発見をしてきて、今までの人類が作った常識を自らで覆してきた。
なんて面白い生き物なのだろうか。
そのくせ、その瞬間の正しいとされていることを、さも世界の理が如く他人に押し付けて、
他者を非難する人間を見ると反吐が出るけれど、ここに言及すると長くなるので今回はこの程度にしておく。
本題に戻ろう。
量子物理学は知っているだろうか。
私は、気が向くままに、気になったものを調べて、分かって気になってホクホクとした気持ちになっているのだけれど、最近だと「量子力学」と「相対性理論」について齧る程度に勉強している。
簡単に言えば、時間の流れについての話だ。
実は、時間の流れは一定ではない。
重力の強いところであれば時間はゆっくりと進み、逆に重力の弱いところでは時間は早く進む。
両手にストップウォッチを持って、スタートを押し、山の頂のような高所と、谷の底のような低所にそれぞれのストップウォッチを分けて、一定時間経過したのちに、せーのでストップウォッチを止めると、地上で計ったものと比べて、山のストップウォッチの方が軽微ではあるものの早く進んでいて、谷底のストップウォッチは遅れている。
地球に近ければ近いほど時間はゆっくりと進むのだ。
(高層マンションのてっぺんに住んでる大富豪は、地上に住む我々よりも地球から離れているので、進む時間も僅かにだけれど早い。家賃の高い上の階に住めば住むほど、早く天命に近づいているのだ。ざまあみろ!)
知っていただろうか。
私のコラムを読むような、品行方正、気品に溢れる人であれば、これくらい当たり前だと思う人もいるだろうけれど、まあ、普通に考えたら驚きだろう。
私がゴロゴロしているのには理由がある
極論を言えば、立っていると、顔の方が老けるのが早いのだ。
足の方が地球に近い訳だし。
だから、家では横になってゴロゴロしながら作業をするようにしている。
今もまさに、家のベッドで寝転がって執筆している。
これは、怠惰による態度なのではなく、頭の先からつま先まで、流れる時間を同じにしたいからなのだ。
仕方ないことなのだ。
顔だけ少し老けるのが早いなんて、顔が可哀想ではないか。
顔だけ老けさせる訳にもいかない。
(危うく、顔だけ老けさせるところであった。やはり勉強はしておくべきである。)
親にゴロゴロしていて叱られている学生諸君、今すぐに量子物理学と相対性理論を勉強し、理屈を理解した上で、その叱られた内容に反論するのだ!
屁理屈だと言われるかもしれないけれど、量子物理学と相対性理論について理解した学生は、きっと寝転がって作業しても、そこまで素養のある人であれば許されるだろう。
また、時間というのは存在しないという考えもある。
時間が流れている中で出来事が起きるのではなくて、出来事が連続で起きているから、その前後で時間というものを認識している、という考えで、「ループ量子重力理論」という提唱されているものなのだけれど、もうここまで来ると、さらに面白い学問の深淵に足を踏み入れてしまい、読者の大半を置いてきてしまう自負がある。
好きなものに関して、執筆しようとすると、どこまで進めれば良いのか分からなくなるけれど、もしも学問への興味の一端になれば、幸いである。
前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。
ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約25万人。