生干しししゃもは弱火でじっくり焼く
ということで、今回の酒肴二十四節気はいつもの「作り方」がございません。代わりに地元でうかがった生干しししゃもの焼き方を、オイラが実地検証してご紹介します。コツは、弱火でじっくりじっくり時間をかけて焼くことです。なお、すだれ干しの生干ししやもの消費期限はわずか1日ほど。そのため、現地で急速冷凍し、全国に発送している冷凍の生干しししゃもでの焼き方となります。
●生干しししゃも(冷凍)の焼き方
1)フライパンにクッキングシートを敷き、凍ったままの生干しししゃもを並べる。
2)フライパンを弱火で熱し、ししゃもからジワッと脂が出てくるのを見守る。※脂が出始めるのは弱火で5分くらいたってからです。
3)ししゃもから脂が出始めても触らずに、脂分が出尽くすまで焼いていく。※焼き始めからここまでで10~12分くらい。
4)ししゃもからの脂の出がおさまったら、裏返して同じように焼く。※裏返した面も7~8分焼く感じです。
5)焦げ具合を見ながら面を返し、好みの状態まで焼いて皿に盛る。
※冷凍の生干しししゃもを冷蔵庫で一晩かけて解凍し、オーブントースターや、グリルで焼く方法もあります。両面に熱源があれば、弱火で15分ほどでカリッとした仕上がりになります。こちらは、オイラおすすめの焼き方です。
文・写真/沢田 浩
さわだ・ひろし。書籍編集者。1955年、福岡県に生まれる。学習院大学卒業後、1979年に主婦と生活社入社。「週刊女性」時代の十数年間は、皇室担当として従事し、皇太子妃候補としての小和田雅子さんの存在をスクープ。1999年より、セブン&アイ出版に転じ、生活情報誌「saita」編集長を経て、書籍編集者に。2018年2月、常務執行役員パブリッシング事業部長を最後に退社