揚げぎんなんは、堅い殻を割ってから揚げる
実際、オリーブオイルで揚げたぎんなんは、いつものもっちり感に、深いコクが加わって絶品です。お酒と一緒なら、いくらでも食べられます。
とはいえ、ぎんなんの食べ過ぎはよくありません。ぎんなんには人体に影響を及ぼす物質「メチルピリドキシン」が含まれており、過剰に摂取すると下痢をしたり、まれにけいれんが起きたりすることもある、と伝えられています。なので、適量適食でまいりましょう。
●揚げぎんなんの作り方(下ごしらえ編)
1)ぎんなんは殻付きのものを手に入れる。
2)ぎんなんの殻を割り、中の実を取り出す。殻を割るときは、ぎんなんの殻にある筋に沿って、ペンチやキッチンバサミなどで挟んで割る。もしくは、かなづちでたたいて割ってもいい。※ぎんなんの殻はかな堅いと思ってください。オイラは、「ぎんなんバサミ」という専用の道具を持っております。これを使えば、百発百中で殻が筋に沿ってきれいに割れます。
3))割った殻から、薄皮に包まれたぎんなんの実を取り出す。
●揚げぎんなんの作り方(調理編)
1)小鍋にオリーブオイルを2cmほどの深さになるように注ぎ、揚げ油とする。
2)薄皮のままのぎんなんを油の中に入れ、弱火で熱していく。※小鍋の大きさにもよりますが、オイラの場合、一度に揚げる量は10~20粒くらいです。
3)油がグツグツとしてくると、薄皮が自然にはがれてくる。ぎんなんが鮮やかな緑色になったら、揚げ終わり。※油が温まってからの揚げ時間は1~2分くらいの感じです。
4)揚げたぎんなんはザルで油をきり、キッチンペーパーなどでぬぐって薄皮を完全にはがす。熱いうちに塩を少しふって出来上がり。※揚げ上がりは超熱いです。
文・写真/沢田 浩
さわだ・ひろし。書籍編集者。1955年、福岡県に生まれる。学習院大学卒業後、1979年に主婦と生活社入社。「週刊女性」時代の十数年間は、皇室担当として従事し、皇太子妃候補としての小和田雅子さんの存在をスクープ。1999年より、セブン&アイ出版に転じ、生活情報誌「saita」編集長を経て、書籍編集者に。2018年2月、常務執行役員パブリッシング事業部長を最後に退社