旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:なまこ
難易度:★★☆☆☆
コリコリ食感がたまらない!
芋虫のような形とブヨブヨでぬるぬるとした体表はかなりグロテスクですが、食べると美味。恐る恐る食べてみたら美味しすぎて好物になってしまったという人も多いのでは?
なまこは世界で約1500もの種がいると言われています。そのなかで食用とできるのは約30種類と言われ、さらに日本で食用とされているのはおもに青なまこ、赤なまこ、黒なまこです。なまこが美味しくなるのは、冬から春にかけてです。
なまこのすごいところは再生力です。敵に襲われると内臓を口や肛門から吐き出して難を逃れるのですが、その後、1~2カ月で失った内臓は再生されるのです。
なまこ料理としてよく知られているのは、コリコリとした食感が楽しめる酢の物です。また、なまこのはらわたを塩漬けした「このわた」は「うに」、「からすみ」と並び、日本の三大珍味のひとつとされています。
干したものも有名で、中華料理には欠かせない高級食材とされています。また、漢方の生薬としても用いられています。
干しなまこは日本でも古くから食用とされていて、江戸時代には「煎海鼠」(いりこ)と呼ばれていて、なんと中国に輸出されていたということです。
いまでも日本の干しなまこは質が高く美味しいということで、中国人がお土産に購入していくほどだとか。特に、北海道の干しなまこは人気となっています。
美味しいなまこの見分け方
活きの良いものは、軽く握った時に、ギュッと硬く身を縮めます。活きが悪いものは、触れたり握ってもダラリとしたままとなります。また、体表にある突起がしっかり立っているように見えるものを選ぶようにしましょう。
なまこの注目栄養素
なまこには、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。カリウムは摂りすぎた食塩の排出を促し、血圧をコントロールする働きを持ちます。また、マグネシウム、カルシウムは骨や歯の健康維持に欠かせないミネラルです。
コラーゲンもたっぷりなので、美肌効果も期待できる食材です。
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