「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます!
その内容は、「お悩み相談」です。これまで約1年半のコラム連載を通して、食・あそび・勉強・旅…と、様々なテーマで「(理想の)大人とは?」について考え、目指してきた (そしてこれからも目指していく)前田さん。その経験を生かした視点で、皆さんから寄せられたお悩み相談に答えていきますよ◎第25回の今回は、以前「嘘をつく上司に困っています」というお悩みを寄せてくださった方から、2度目のお便りです。その後、相談者様なりの対処を続けていたようですが……。
[今回のお悩み]
「接するのも嫌な上司。本当は職場では笑顔でいたいのに、その上司には作り笑顔すら嫌です」
以前、嘘をつく課長について相談させていただいた者です。
前田さんの「私の仕事なんて嘘つかれてばっかり」という言葉は、がちがちのコンプライアンスで縛られている会社で働く私にとって新鮮で、「世の中にはそんな業界もあるんだな」と心が軽くなりました。ありがとうございました。
その後部長に相談しましたが、改めて課長の話をするなかで、自分は課長と接するのが本当に嫌なんだと気がつきました。
もう課長にはほぼ無表情で対応していますが、一方で、私だって本当は周りのことを考えてにこやかに職場で過ごしたいし、でも課長には作り笑いをすることすら嫌なので、とても複雑な気持ちです。
前田さんは、自分の気持ちに嘘をついて仕事をすることはありますか?その時はどのように自分の心に折り合いをつけているのでしょうか?是非アドバイスをいただきたいです。
(東京都・30代・男性・会社員)
どう頑張っても理解できない人はいる
前回から引き続きのご相談ありがとうございます。
悩みとお風呂場のカビは、完全に除去することが困難ですから。向き合って根気強く取り組んでいきましょう。
相談者の方は、上司の人と向き合う努力をしたんですね。悩みの種と対峙するストレスはさぞ大きかっただろうに偉い偉い。大人になると褒めてくれる人がいなくなりますからね、代わりに私が褒めてあげましょう。
けれど、世の中には、どう頑張ったって理解できない人はいる。
まあそれはお互い様で、どう努力したところで誰からも嫌われないのは無理な話なのですから。自分が苦手だと思う相手がいることを仕方ないと割り切れたらいいですね。
色々な人がいるから戦争だって無くならないし、裁判だって四六時中行われているのだから。
相手のことを理解しよう、許容しようという姿勢はとても素晴らしいことですが。
周囲のことを考えると笑顔で接したい気持ちも分かりますが、もう形の合わないテトリスなんですから。2つが合わされば、歪な形になる運命なんです。
無理なものは無理と、開き直って、その分のエネルギーを周囲に向けれるといいですね。
そもそも「嘘」ってなんだ?
私の仕事なんて嘘だらけですよ。
本心では違うことを思っていても、その場で求められた役割とコメントがあったら、可能な限りその意図に沿った事を言いますし。
楽しい事もあるけれど、しんどい時もある。
けれど、いつも思うんです。
嘘って一体なんだろう、と。
偽りのない100%の自分の感情ってなんなんだろう、と。
自分の本心って、自分で100%把握するのも大変なんですよ。