答えは… 正解は「やんべつ」です。オホーツク海に面する小清水町(こしみずちょう)の地名です。 網走市から車で約30分のところに位置しています。飛行機を使う場合は、新千歳空港・丘珠空港からいずれも女満別空港まで約50分。女…
画像ギャラリー民間調査会社による47都道府県魅力度ランキングで13年連続1位に輝く「北海道」。
観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく”非日常的“な魅力がいっぱいです。
そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。
九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか?
今回は「止別」です。何と読むでしょうか?
答えは…
正解は「やんべつ」です。オホーツク海に面する小清水町(こしみずちょう)の地名です。
網走市から車で約30分のところに位置しています。飛行機を使う場合は、新千歳空港・丘珠空港からいずれも女満別空港まで約50分。女満別空港から約40分かかります。以前研修で小清水町を訪れたことがありますが、札幌から飛行機を使って日帰りできるエリアです!(若干ハードですが・・・)
なお、釧網本線の「止別駅」は「やむべつ」と読みます。止別駅は、水曜どうでしょうの鈴井貴之さんが監督した映画「銀のエンゼル」のロケ地にもなっています。
北海道のお土産として注目されている小清水町の「ほがじゃ」
オホーツク海沿いの細長い砂丘の上に形成された天然の花畑、「小清水原生花園」で有名な小清水町は、北海道のお土産として人気が高まっている「ほがじゃ」の工場があります。
「ほがじゃ」は北海道小清水町産のジャガイモとでんぷんを使った海鮮風味のせんべいで、工場は昔の小学校を利用。製造の現場をガラス越しに見ることができます。※土 ・日・祝日は、工場が稼動しておりません。それ以外でも、作業がストップしている場合もあります。
自社の研修で訪れた際お土産にいただき、小清水町の風景を思い出しながら自宅でおいしく食べました。
ザクザクとした触感で食べ応え十分!コンブやカニ・ホタテなどの味があり、噛めば噛むほど濃厚な海の幸の味が口の中いっぱいになりました。
パッケージの「ほ」の字が目を引きますね。これからさらに「北海道のお土産といえばほがじゃだよね」といわれるくらい人気になることを願っています。
「オホーツクに一番近い駅」として知られる網走市の「北浜駅」
小清水町の北西に隣接する網走市にある釧網本線の「北浜駅」。ここはオホーツク海に一番近い駅として有名になり、さまざまな映画やドラマに使われています。小さな木造駅の中には趣のある喫茶店も入っています。
冬になると、駅の目の前には流氷が!ホームの展望台からは、オホーツクの海や知床の山々を望むことができ、雄大な自然に圧倒され、しばらくその場に立ち尽くしてしまいました。
斜里町の絶景「天に続く道」と「流氷」
小清水町の東側に隣接する斜里町の国道334・244号線の全長約18キロメートルの直線道路は「天に続く道」と呼ばれています。その名の通り、スタート地点から奥を望むと、道路が天に吸い込まれているような感覚になります。途中、展望台もあり、まっすぐな道と、壮大なオホーツク海を望むことができますよ。
また、同じく斜里町のウトロ地区では、流氷が訪れるシーズンに、「流氷ウォーク」を開催しています。ドライスーツを着て、ガイドさんと一緒に流氷の上を歩くアクティビティです。流氷の上に寝転んだり、流氷の中にダイブする「流氷風呂」を体験したりと、人生で1回あるかないかの貴重な経験ができました。ドライスーツなのでそんなに寒くはなかったです。流氷風呂では「浮いてる~!」と他の参加者とめいっぱい楽しみました。タイミングが合うと、流氷の下を泳ぐクリオネが見られるそうです。
流氷ウォークのほか、網走市や紋別市では流氷をバリバリと割りながら進む流氷砕氷船も運行しています。オホーツクエリアは夏も良いですが、流氷の訪れる冬こそ、その迫力ある自然を体験しに来てもらいたいと思います。
文・写真/森順子
森 順子
元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使
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