「オホーツクに一番近い駅」として知られる網走市の「北浜駅」
小清水町の北西に隣接する網走市にある釧網本線の「北浜駅」。ここはオホーツク海に一番近い駅として有名になり、さまざまな映画やドラマに使われています。小さな木造駅の中には趣のある喫茶店も入っています。
冬になると、駅の目の前には流氷が!ホームの展望台からは、オホーツクの海や知床の山々を望むことができ、雄大な自然に圧倒され、しばらくその場に立ち尽くしてしまいました。
斜里町の絶景「天に続く道」と「流氷」
小清水町の東側に隣接する斜里町の国道334・244号線の全長約18キロメートルの直線道路は「天に続く道」と呼ばれています。その名の通り、スタート地点から奥を望むと、道路が天に吸い込まれているような感覚になります。途中、展望台もあり、まっすぐな道と、壮大なオホーツク海を望むことができますよ。
また、同じく斜里町のウトロ地区では、流氷が訪れるシーズンに、「流氷ウォーク」を開催しています。ドライスーツを着て、ガイドさんと一緒に流氷の上を歩くアクティビティです。流氷の上に寝転んだり、流氷の中にダイブする「流氷風呂」を体験したりと、人生で1回あるかないかの貴重な経験ができました。ドライスーツなのでそんなに寒くはなかったです。流氷風呂では「浮いてる~!」と他の参加者とめいっぱい楽しみました。タイミングが合うと、流氷の下を泳ぐクリオネが見られるそうです。
流氷ウォークのほか、網走市や紋別市では流氷をバリバリと割りながら進む流氷砕氷船も運行しています。オホーツクエリアは夏も良いですが、流氷の訪れる冬こそ、その迫力ある自然を体験しに来てもらいたいと思います。
文・写真/森順子
森 順子
元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使