全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・人形町の洋食店『小春軒』です。
※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しています。
大正のモボ・モガも愛したカツ丼
山県有朋の料理人だった初代・小島種三郎さんと、奥方・春さんが開いた洋食店ゆえに『小春軒』。「特製フライ盛合せライス」で有名な老舗。
1912(明治45)年創業の老舗洋食店、人形町『小春軒』で50年以上の時を経て甦ったという、「小春軒特製カツ丼」の話。復活して早26年が経つが、今でもこちらは、一番の人気メニューだ。
小春軒特製カツ丼 1300円
卵でとじないカツ丼で、目玉焼きとたっぷりの野菜の下に敷き詰められるのは、ひとくちロースカツ。またカツとご飯に染みた割り下からは香味野菜の風味が漂う。
「割り下には、ブイヨンと少量のデミグラスソースを入れています」と4代目店主の小島祐二さん。この割り下の味がさっぱりとして、”揚げ物を食べている”という罪悪感を忘れさせてくれるのだ。
「今もお客さんの半分が、カツ丼を注文なさいます」と小島さん。戦前に人形町界隈のサラリーマンに愛されたというこの味わいは、今も界隈のビジネスパーソンに歓迎されているようだ。
[住所]東京都中央区日本橋人形町1-7-9
[電話]03-3661-8830
[営業時間]11時~13時半、17時~20時
[休日]土の夜、日・祝
[交通]地下鉄日比谷線ほか人形町駅A2出口から徒歩1分
撮影/西崎進也、取材/岡野孝次
※2022年11月号発売時点の情報です。
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