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肥「でもさ、私はやっぱり濃厚なルウにたっぷりチーズの焼きカレーの罪な旨さに惹かれるんだなあ。子供も大人もおじいちゃんもおばあちゃんも絶対好きなヤツ。何か郷愁を誘うのがいいのよ」

武「香ばしいチーズで蓋をされ、オーブンで焼かれているから、食べ終わるまでずっと温かい。チーズのコクとほどよい塩味、さらに少し固まってきてクニャリとなった歯応えも具材のひとつに変化して……いやあ、旨かった」

肥「オーブンの高温で焼くと蒸し焼き効果もあるから、ルウや具の旨みがぎゅっと凝縮されるんだよね。それって焼きカレーならではの醍醐味。王道なら『3丁目のカレー屋さん』と『ストーン』が間違いない。懐かしさを感じるおいしさなんだけど、それぞれ仕込みから提供まで緻密に計算されたプロの味でさ。自分じゃ作れない」

菜「奈々ちゃんは茹で卵しか作らない人だからね(笑)」

武「同感。あ、濃厚な欧風が多い焼きカレーの中では『ベンガル』のさらりとした味も印象に残りました」

肥「焼き以外では『カリー座』 のカシミール鍋や『やるき』のおでんも面白かったね。ビールやワインなどお酒と一緒に楽しめる仕立てになってて、飲んべえにもうれしい。カレー味ってお酒全般に合うのよぉ」

武「クツクツ煮える鍋が熱々の旨さなのはいうまでもナッシング。夏に汗をかきかきもいいけれど、ハフハフしながら食べるならやっぱり冬がいいと改めて思いました。で、店を出ると、スパイスの刺激、料理の熱さからまだポカポカしてる訳です。で、で、『おいしかったね♪』『また来たいね』と話すふたりの口から出る真っ白な息。おお、想像するとロマンティックが止まらないじゃないですか!」

肥「誰かヤツのそれを止めて(CーCーB覚えてる?ミポリン可愛かった)……とにかく。多彩な味に改めてカレーの懐の深さを感じたよ」

戎「カレー南蛮も王道から創作風まで多彩な店を紹介することができました。僕は『小川家』が印象深い。蕎麦屋だから当然ツユがおいしく、独自ブレンドのカレー粉のスパイシーさと相まって飲み干したくなるんです」

菜「私が気に入ったのは『東嶋屋』。昭和世代には懐かしの黄色いカレーで、ダシとカレー粉が香るシンプルな味がクセになる。毎日でも食べられそう。それとはまた違う魅力を感じたのが『なかむら庵』。濃厚でクリーミー、かなり洋風寄りなんだけど、ちゃんと蕎麦やダシの風味もあってカレー南蛮としての完成度が高かった」

戎「町蕎麦屋のカレー南蛮はダシが効いてホッとします。日本の心ですよ、ダシは。なかなか温泉に行けないから、日本の心を感じるカレーに身も心もどっぷり浸かりたい。あぁダシで癒やされたい」

池「おーい、何か辛いことあったんかい?(笑)」

菜「パンチの効いた味なら『ハイ ハウ アー ユー』のカレーうどんを食べてみてほしいな。強烈なスパイス感。最初は脳が混乱するくらい複雑な味わいなんだけど、翌日はまた食べたくなっている自分がいた(笑)。中毒性がある味ってこういうこと」

『ハイ ハウ アー ユー』カレーうどん 1100円(モッツァレラチーズのトッピング+100円) 最初にカレーに忍ばせたバナナの甘みが広がり、続いて刺激的な辛さがやってくる。クローブとカツオ節の香りが驚きの好相性。チーズトッピングがおすすめ。ライス付き

池「郷愁の味あり、癒しの味あり、活力となるヘルシー味あり、中毒性のある味あり。今回の特集は心と体を元気にしてくれる味が揃ったな」

肥「何といっても熱々のカレーは体が温まるし、運ばれてきた時や蓋を開けた時の湯気にほっこりする。あ、この湯気がちょっとした美顔器的スチーム効果になるのさ」

菜「あはは、そういえば最近肌の調子いいかも(笑)」

肥「執拗に顔を近づけて食べてたから、帰りはマスクの中がカレー臭だったけどね」

武「ふむ、乾いた砂漠に潤いを与えたってことか……あ、いや。おふたりの美貌に磨きがかかって良かったです。という訳で。冬ならではのハフハフ旨い”ハフ旨カレー”をおと週的冬の定番にしたいと思います。それいいねと思ったメーカーの方、商品化の際にはお声がけください!」

文/肥田木奈々

※2023年3月号発売時点の情報です。

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おとなの週末Web編集部
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