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今、ご飯の上に卵でとじたとんかつをのせるカツ丼のイメージが揺らぎつつある。卵、とんかつと別々に盛られる”とじないカツ丼“が盛り上がっているのだ。そして、これが旨い。そう思わせた4軒がココだ!

『肉屋食堂たけうち 新小岩店』 @新小岩

肉屋が作った新メニュー 味変多彩に楽しめる大注目の一杯!

4センチはあろうかという分厚いカツの下には、麗しのふわとろ半熟卵。これを絶景と呼ばずしてなんと言おう。店名に「肉屋食堂」と付くのはおよそ60年前に創業した精肉店がルーツだから。市場から直で仕入れる国産牛や生産者から届く豚ロースを使った、胃袋をガツっと掴むメニューが揃い踏みする。さて、冒頭のカツ丼である。

極厚とんかつ丼 1639円

『肉屋食堂たけうち 新小岩店』極厚とんかつ丼 1639円 契約牧場から届く豚ロースはキメ細やかな肉質でコクも上品。1人前300グラムと大ボリュームで値段も手頃だ。卓上の調味料やセットの薬味&タレで思う存分堪能しよう

それまでの一般的な“とじる”タイプのカツ丼を、昨年秋頃から“とじない”それにモデルチェンジ。かぶりつけばクリスピーな衣は香ばしさに満ちていて、身は舌に吸い付くようなしっとりとした口当たりだ。セットに付く刻み山葵や自家製の生七味でカツ自体を堪能したら、ご飯にも玉子にもよく合う、豚のエキスと魚介ダシで作る特製ダレをかけてと味わい方も思いのまま。最後まで旨さが加速度的に増していく。

『肉屋食堂たけうち 新小岩店』

[住所]東京都葛飾区新小岩1-32-5
[電話]03-3655-4129
[営業時間]11時〜14時半、17時〜21時半
[休日]無休
[交通]JR総武線新小岩駅南口から徒歩3分

『#カツ丼は人を幸せにする』 @水天宮前

玉子、カツ、タレの黄金比が生む幸福にどっぷり浸る!

この1杯を食べ終えて、まさしく店名の通りだと思った。理屈抜きでハッピーな気分になった。それを生むのが、カツ、玉子、タレのバランスの妙。ラードで揚げた香ばしさに、半熟にふわっと仕上げたスクランブルエッグからあふれる和風ダシの香りが絡み合い、そこへほんのり甘めの醤油ダレがこれ以上ないってほどの好相性。

#とじないカツ丼 1100円(黄身のせ+100円)

『#カツ丼は人を幸せにする』#とじないカツ丼 1100円(黄身のせ+100円) 専用に特注する生パン粉は少し粗めでザクザクとした歯ざわり。玉子との食感の対比も楽しもう

追加でトッピングした卵黄も食いしん坊のハートを射抜いて、ご飯をかき込む手を止められない!コクも甘みも力強い「東京エックス」で作ったプレミアムなカツ丼なら、その幸せは絶頂に。

『#カツ丼は人を幸せにする』

[住所]東京都中央区日本橋蛎殻町1-37-9
[電話]050-1268-2370
[営業時間]11時半〜15時(14時45分LO)、17時半〜20時半(20時LO)
[休日]水
[交通]地下鉄半蔵門線水天宮前駅4番出口から徒歩2分

『海老山(えびやま)』 @渋谷

スパイシーな刺激がクセになる人続出で人気急上昇中!

昨年夏に開業して以来の看板が、カラリと揚がったエビ7尾を盛り込んだ「海老かつ丼」。しかしごく最近、この“とじない”ブームの兆しを受けて、じわじわと人気を伸ばしているのがもう一方の「かつ丼」なのだ。生パン粉をまとわせて、専用の鍋で揚げたカツは火入れもジャスト。

かつ丼 1000円

『海老山(えびやま)』かつ丼 1000円 白絞油とラードをブレンドした軽いタッチの衣やカツに甘辛いタレがマッチ

味の決め手となるのがその下に敷かれた玉子で、たっぷり加えた黒胡椒のビビッドな香りとスパイシーな刺激が甘辛いタレの染みたカツのこってりとした後味を引き締める。卓上にある山椒や七味も駆使して、味変しながら楽しもう。

『海老山(えびやま)』

[住所]東京都渋谷区東2-23-6
[電話]03-6427-6092
[営業時間]11時〜21時LO
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか渋谷駅新南口から徒歩7分

『とんかつ旭軒』 @神田

とじないカツ丼の元祖!?およそ半世紀前から作り続ける老舗の味

「祖父の代から変えていないので、少なくとも40〜50年前からこのスタイルですよ」と語るのは3代目の笹原詳司さん。一般的な割下は使わず砂糖や醤油、隠し味のワインをその都度合わせ、玉ねぎの甘みを引き出すようにくつくつと煮詰める。そこへ細挽きのパン粉で揚げたカツを乗せ、周囲に玉子を流し込んだら完成だ。

カツ丼 1150円(味噌汁・お新香付き)

『とんかつ旭軒』カツ丼 1150円(味噌汁・お新香付き) ラードや均等にパン粉付けされた衣によって岩中豚の旨みをくまなく引き出す

カリッと小気味いい食感の後から、衣に少し沁みたツユがジュワッときて、スッと引かれた青海苔の鮮やかな香りが岩中豚のコクを引き立てる。そんな伝統の一杯は今再び注目を集め出している。

『とんかつ旭軒』

[住所]東京都千代田区内神田3-11-2
[電話]03-3252-0703
[営業時間]11時半〜14時半(14時20分LO)、17時半〜21時(20時50分LO)※土は昼のみ
[休日]日・祝
[交通]JR山手線ほか神田駅西口から徒歩1分

撮影/西崎進也(肉屋食堂たけうち、#カツ丼は人を幸せにする、とんかつ旭軒)、小澤晶子(海老山)、取材/菜々山いく子

※2023年4月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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