南山城村「村茶」を味わえるサロンで和紅茶を
2021年にオープンした『麩屋柳緑(ふやりゅうりょく)』は、和束町の隣町で、同じく宇治茶の主産地である南山城村のお茶に特化したお店。1階のショップでは単一農家の高品質な「村茶」やお茶スイーツ、茶器の販売とイートイン、2階のカフェではお茶と特別なスイーツが楽しめます。
2階の「naturam RYU-RYOKU」は、東京・二子玉川のフレンチレストラン「naturam kazuya sugiura」のシェフ杉浦和哉さんが監修するカフェ。「実際に南山城村に行って、風景の美しさはもちろん、現地で味わったお茶の品質、土地の味の強さに驚きました」と杉浦シェフ。
メニューには、熟成かぶせ茶やシングルオリジンの煎茶とともに和紅茶が並びます。
「お茶はスイーツと合うもの選びました。和紅茶は甘い香りとコクが楽しめる〈べにふうき〉。アッサム系の濃密さとダージリンのような甘い香りをあわせ持つ紅茶用の日本品種です」
シグネチャーのスイーツ〈RYU-RYOKU〉は南山城の茶畑にインスピレーションを受けた一品。抹茶〈おくみどり〉を使用したテリーヌの上には、抹茶を引き立てる美山のミルクでつくる濃厚なアイスクリーム。抹茶クランブルやミルクフォーム、繊細な飴細工など、とろけるような口溶けのテリーヌをさまざまな食感が彩ります。
1階のショップではカフェでいただいた中窪製茶園の和紅茶も販売。〈べにふうき〉のほか〈さえあかり〉や〈やぶきた〉といった和紅茶がずらり。宇治茶の名産地である南山城村の和紅茶もぜひお試しいただきたい逸品です。
和紅茶はまだまだ生産量も少なく、出合いの機会は限られますが、繊細で柔らかな風味は外国産とは違った魅力。京都を訪れた際は、ぜひ京都産の和紅茶を味わってみてください。
京都和束紅茶
詳細は株式会社和束紅茶/https://www.wazukakoucha.jp/
主な取り扱い店/「和束茶カフェ」「リプトンティーハウス三条本店・四条店・ポルタ店」「DEAN&DELUCA京都」ほか
「麩屋柳緑」「naturam RYU-RYOKU」
住所/京都市中京区麩屋町通六角上ル白壁町439
電話/075-201-7862
営業時間/11:00~18:00
休業日/水曜
編集/エディトリアルストア
取材・執筆/成田孝男、渡辺美帆
写真/奥田正治
※情報は令和5年3月20日現在のものです。