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持論「刺身の美味しい店はなんでも美味しい」が炸裂

2軒目。東急大岡山駅から徒歩3分の『和食や 太いち』さん。全13席の街の和食屋さん。

『和食や 太いち』
『和食や 太いち』

定番と季節メニューは斬新なものもあれば、シンプルに味わわせるものもあり、バリエーションが楽しい。

ミシュラン掲載店の証
ミシュラン掲載店の証

味の想像をつかせないラインナップにワクワクしながらお通しの胡麻豆腐をつまんで、「あ、アタリだな」と思う。続いて出てきた本マグロの刺身で確信に。お刺身が美味しい店はなんでも美味しいのだ。

お通しの胡麻豆腐
お通しの胡麻豆腐
本マグロのお刺身
本マグロのお刺身

細やかな工夫とアレンジが効いた料理たちは、食材を旬の中で最も美味しく食べさせようというシェフの探究心と魂が見えるものばかり。

椎茸に、少し甘口の鶏のせせりを乗せ、チーズでフタをして焼いた「どんこしいたけと鶏せせりチーズ焼き」。椎茸は噛むほどに旨汁がじゅわっと染み出し、繊維がキュッキュと音を立て聴覚で美味しさを感じとる。後味にふわっと香る香辛料がいいアクセント。

「どんこしいたけと鶏せせりチーズ焼き」(860円)
「どんこしいたけと鶏せせりチーズ焼き」(860円)

「ほたてとゴールドキウイのおろしあえ」、キウイソースだと思ったらゴロっとキウイ! これが驚くほど合う。キウイの酸味と甘さがホタテの甘みと合わさって奥行きのある味わいに。そこへおろしがさっぱりと絡まり、爽やかな一品に仕上がっている。

「ほたてとゴールドキウイのおろしあえ」(960円)
「ほたてとゴールドキウイのおろしあえ」(960円)

「ヒレカツサンド」、こちらの看板メニューのひとつ。余熱でじっくりと火を入れるためにオーダーから25分かかる。とにかく柔らかい! そして旨みがぎゅっと凝縮! 2ヶ所切れ込みが入っているのは、食べやすいようにという大将のやさしさ。

「ヒレカツサンド」(1320円)
「ヒレカツサンド」(1320円)

多ければお持ち帰りもできますとお心遣いをいただいたけれどペロリ。頭にねじり鉢巻をした一見体育会系のシェフ。たくましきその身体から生み出される繊細なお料理たちに酔いしれました。

ちなみに満腹で断念しましたが「62℃ビーフ」も同じく看板。低温62℃で7時間じっくりと火を通し、柔らかさを極めた逸品。では、来月に続く!

■『和食や 太いち』
[住所]東京都大田区北千束3-36-14 ドムスフォルトゥーナ1階
[電話番号]03-6425-9122
[営業時間]17時半〜23時(22時LO)
[休み]日、祝の月
[交通]東急大井町線ほか大岡山駅から徒歩3分

自撮りって恥ずかしいのよ。by 羊
自撮りって恥ずかしいのよ。by 羊

【特報!】『おとなの週末』での「ヒツジメシ」連載100回を記念して、紀伊國屋書店 新宿本店にて、書籍『ヒツジメシ』のサイン本お渡し会並びにミニトークを、2023年5月3日に実施します。参加は、WEB受付(2023年4月9日(日)23時59分まで)による抽選になります。詳しくは下記からご確認ください!

■吉田 羊(よしだ よう)
2月3日生まれ、福岡県久留米市出身。小劇場を中心に活動後、TV・映画などの映像へと活動の幅を広げる。2007年『愛の迷宮』で連ドラデビュー、2014年には『HERO』でクールな女性検事を演じ注目を集める。映画『ビリギャル』では第39回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した。2021年には舞台『ジュリアス・シーザー』で第56回紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞。現在は、映画・ドラマ・舞台・CM・ナレーションと幅広く活動。2022年には俳優デビュー25周年を迎えた。

※記事の内容・情報は、2022年6月号掲載時のものです。最新情報はお店のSNSやHP等でご確認ください。

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おとなの週末Web編集部
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