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【煎茶】
静岡茶と言えば、宇治茶、狭山茶と並ぶ日本の三大銘茶。生産量でも国内第1位だ。温暖な気候と豊かな地形の変化に恵まれ、中でも中西部が中心的な産地。特に遠州地方のお茶は甘みの中に程よい渋みが効いて、コクも香りも豊か。製茶へのこだわりも深く、地域ごとに味わいが異なり、浜松市のお茶は多彩な味わいも魅力。

『浜松のお茶屋 茶ッ葉屋』 @西塚町

浜松茶の味わいの豊かさを多彩に堪能できる!

多彩な味わいにこだわり、手仕立てで仕上げる茶工場『薗田製茶』。併設された店舗には味わい深く表情豊かなお茶が揃い、気になる商品はすべて試飲できる。2階は『お茶屋の隠れ家』。自家製緑茶ごはんとローストビーフなどのお食事や、緑茶を使ったさまざまなスイーツなどが揃い、ゆったりと楽しめる。

ほうじ茶、かぶせ煎茶、浜松パワーフード煎茶 各500円

『浜松のお茶屋 茶ッ葉屋』(奥)ほうじ茶、(右手前)かぶせ煎茶、(左手前)浜松パワーフード煎茶 各500円 浅蒸し〜深蒸しをブレンドした「浜松パワーフード煎茶」ほかさまざまなお茶がいただける
『浜松のお茶屋 茶ッ葉屋』

[住所]静岡県浜松市東区西塚町313-4
[電話]053-411-7795
[営業時間]10時〜18時(飲食は14時LO)
[休日]火、第2水
[交通]JR東海道本線浜松駅からバス西塚町下車すぐ

【うなぎパイ】
うなぎパイの誕生は昭和36年。「一家団らんのひと時をうなぎパイで過ごしてほしい」との願いからキャッチフレーズは「夜のお菓子」に。テーマは浜名湖のうなぎ。生地にうなぎエキスを加えて焼き上げ、仕上げにはガーリックが入った秘伝のタレも。何千層にも折られた繊細なパイ生地は、今も変わらず職人の手作りだ。

『うなぎパイカフェ』 @大久保町

目で舌で驚くうなぎパイを使ったスイーツ

「うなぎパイ」の生産工場にして製造工程の見学もできる『うなぎパイファクトリー』。その中にあって、うなぎパイを使ったユニークな創作スイーツや食事を楽しめるのがこちら。季節ごとに旬の地元産フルーツなども使ったスイーツは、ここだけで出合える楽しさに満ちていてワクワク。ぜひ食べるべし!

”まるで”うなぎパフェ 1320円

『うなぎパイカフェ』”まるで”うなぎパフェ 1320円 うなぎパイミニをうなぎのヒレに、チョコレートアイスを頭に見立てた姿がキュート!
『うなぎパイファクトリー』

[住所]静岡県浜松市西区大久保町748-51 うなぎパイファクトリー2階
[電話]053-482-1765
[営業時間]10時〜17時半(17時LO)
[休日]火・水
[交通]JR東海道本線高塚駅北口から車で20分

【うなぎも餃子も食べ比べるほどさらに旨し!

「長寿こそ勝ち残りの源である」とは戦国武将にして75歳まで生きた家康の言葉。その青壮年期の食を支えた浜松の地は豊かな食材に恵まれて、食べ歩きが楽しい街なのだ。で、まずはうなぎ。生産量のトップこそ他県に譲ったが、うなぎの蒲焼き消費量は浜松市が全国一だ。しかも東西の真ん中に位置する浜松では、バリッと焼かれた関西風、フワッと柔らかな関東風、両方ある。

訪れた『かねりん』は蒸しが入るのは関東風と言えるが焼きの力強さは関西風。つまるところそのバランスが絶妙で、浜松ならでは。浜名湖産のうなぎを使い、味わいが濃いのは老舗の『あつみ』もまたしかりだ。うなぎつながりで言うなら『うなぎパイファクトリー』にもぜひ立ち寄りたい。原料にも製法にもこだわったうなぎパイの成り立ちに深く頷き、そのあとカフェで食べるうなぎパイの創作スイーツには実に心が躍る。

『かねりん』の焼き台。うちわで強弱をつけて扇ぎ火を調整し、丁寧にうなぎを焼き上げる。備長炭の香りをまとったうなぎは中がふんわり。

今回は餃子もかなり食べ比べ。タクシーの運転手さんにも聞いて「ここでしょ!」となったのが『きよ』そして『喜慕里』。あちこち食べてわかったのはともかく浜松の餃子はバクバクいくらでも食べられちゃう。野菜はキャベツが中心。その甘みが生きている。パリリと焼けた薄皮で、女子でも平気で20個くらい食べていたぞ。パンチの効いたニンニクまで甘かった『きよ』。また食べた〜い。

『喜慕里』ぎょうざ小 780円

『喜慕里』ぎょうざ小 780円

家康ゆかりの古刹が揃う遠州三山へと足を伸ばして穏やかな気持ちになったあとは、ぜひ『茶ッ葉屋』でお茶の味わいに癒されたい。「10g・10秒・10度の差で多彩な味わいに変化する」とは代表の茶呈師・薗田基一さんの言葉。浅蒸し、超深蒸し、かぶせ煎茶、濃味煎茶……。ぜひ試飲をおすすめする。きっと、繊細な手仕立てで深みと旨みが引き出された煎茶の表情の豊かさに驚くはず。緑茶を生かした2階の食事も満喫し、すっかりお茶に目覚めたのだった。

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おとなの週末Web編集部
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