栃木県宇都宮市の隣に位置する鹿沼市。商工会議所が中心となって、1年半ほど前から始めた取り組み、それが焼売での街おこしだ。宇都宮餃子に対抗?ではなく「シウマイ弁当」でお馴染みの『崎陽軒』初代社長・野並茂吉氏の出身地という理由から。現在では市内にある飲食店やスーパーなど、60軒以上の店がそれに協力。続々とオリジナルの“シウマイ”を売り出し、盛り上がりを見せつつある。王道から変わり種まで、日本一アツい“シウマイ”が揃い踏みする鹿沼へGO!
【居酒屋】
『ずず 新鹿沼駅前』 @新鹿沼
粋な酒場でハフハフ味わうつまみになる創作焼売
センスあふれる小粋なつまみや自家挽き粉の手打ち蕎麦を揃える鹿沼きっての人気居酒屋が看板として推すのがご覧の焼売2種。3日間ほど塩漬けした豚肉で作る「塩豚焼売」は、熟成感のあるコクに玉ねぎの食感や甘みがマッチし、酒のつまみに優秀。
熟成 塩豚焼売 660円、海老焼売 770円
一方の「海老焼売」はふんわりとしたエビのすり身の中にプリプリの身がひそんで、味わいのコントラストを生んでいる。地酒の「鹿沼娘」をはじめ、アルコールの揃えも万全とくれば、鹿沼の夜はこの店で決まり!
[住所]栃木県鹿沼市鳥居跡町1416-14 鳥居跡ビルヂング2階
[電話]0289-74-5288
[営業時間]16時〜23時
[休日]月(月1回日休)
[交通]東武日光線新鹿沼駅から徒歩1分
【大衆食堂】
『食工房 ニューかねこ』 @新鹿沼
気軽な老舗の食堂が作る 素材を重ねた旨さに感激!
なんてことない店構えからは想像もつかないけれど、なんとこちらは鹿沼で営業を続けて100年近くになるという老舗の食堂なのだ。とは言っても丼物にラーメン、カレーなどなど、気取らないメニュー満載で人々の日常を支えている。
かぬまシウマイ 550円
現在、暖簾を守る3代目が作る焼売は、豚肉にホタテや干しエビといった魚介と、しいたけやエノキなどのキノコ類を練りこんで、素材の旨みが多重的。さっぱりとした酢醤油で食せば、次々と手を伸ばしたくなる。
[住所]栃木県鹿沼市鳥居跡町993-15
[電話]0289-62-3285
[営業時間]11時〜20時
[休日]不定休
[交通]東武日光線新鹿沼駅から徒歩3分
【ラーメン屋】
『山いち』 @新鹿沼
透明感あふれる琥珀色のスープをすすれば、昆布やしいたけのダシが膨らんで、淡麗系ではありつつも、確かに感じる分厚い旨み。そこへ市内の製麺所から届く低加水の細麺がいい塩梅に絡み合う。
シウマイラーメン 830円
これだけでも食べに行く価値ありだが、忘れちゃいけないのがオリジナルの“チャーシウマイ”。メインの具材となるのが、豚挽き肉ではなく自家製の焼豚で、そこへ鹿沼特産のニラをミックス。餡からあふれる香ばしさと爽やかな風味が、他にはない旨さを生んでいる。
[住所]栃木県鹿沼市西茂呂3-39-14
[電話]0289-78-4618
[営業時間]11時〜14時、17時〜20時
[休日]木(不定休あり)
[交通]東武日光線新鹿沼駅から徒歩35分
『安喜亭(あんきてい) 本店』 @新鹿沼
1925(大正14)年創業の老舗が作るのは、ちょっと厚めのモチモチ皮に包んだ、こちらもモチモチとした独特の餡。豚肉と玉ねぎに調味料という王道かつシンプルな構成ながらも、具材を丹念に手で練り込むことで、この食感を生んでいるんだとか。
シュウマイライス 630円
麺類でとりわけ人気が「豚そば」で、肉も野菜もどっさり入った餡かけラーメンだ。店で製麺する、しなやかな極細麺が、あっさりとしたスープやとろりとした餡によく絡む。このふたつを食べずして、鹿沼を去るなかれ!
[住所]栃木県鹿沼市下材木町1361
[電話]0289-62-2267
[営業時間]11時〜21時 ※麺なくなり次第終了
[休日]月
[交通]東武日光線新鹿沼駅から徒歩10分
【蕎麦屋】
『みっちゃん蕎麦』 @新鹿沼
鹿沼の地粉を使った手打ち蕎麦が自慢の店で出すのが、蕎麦屋らしいアイデアを盛り込んだこの焼売。餡は包丁で叩いた豚肉のムチムチに、蕎麦の実のプチプチが加わり、そこへニラの茎を使ったシャキシャキも追いかけてくる。
にらそばシウマイ 520円
なんとも楽しき食感の三重奏だ。もちろん、鹿沼のご当地蕎麦「にらそば」も用意。もっちりとしなやかなコシでのど越しの良い蕎麦に、茹でたニラの風味が鮮やかに立ち上る。焼売と蕎麦、鹿沼の名物料理を一度に堪能しよう。
[住所]栃木県鹿沼市鳥居跡町1416-11
[電話]0289-62-1195
[営業時間]11時半〜14時(13時半LO)、16時〜19時(18時半LO)
[休日]月(他、月2回ほど火休)
[交通]東武日光線新鹿沼駅から徒歩2分