今回お届けするのは、お店で楽しむ焼売。ブームを牽引する“焼売酒場”に、街場の中華料理店、そして、実は焼売もイケてるお店まで幅広く調査しました。おいしい焼売が食べられる三ツ星店はココです!焼売人気を押し上げているのが、専門店やネオ酒場に代表される“焼売酒場”。「焼売」を掲げる店はもちろんのこと、ワインやクラフトビールがウリの店で食べられる逸品も紹介。酒が進むこと間違いなし!
『焼売酒場 一本堂』 @二子玉川
「蒸・焼・揚・炊」で味わい尽くす肉汁焼売
熱々をひと口頬張れば、あふれる肉汁、噛みしめるごとに押し寄せる豚肉の旨み。「ああ幸せ!」と叫びたくなる絶品焼売だ。店主萩原裕介さんが理想の豚肉を探し求め、たどり着いたのが新潟・十日町の「妻有ポーク」。圧倒的な旨みとジューシーさに魅せられた。
ミンチした豚肉と肩ロースのざく切りを半々にブレンドする製法が、絶妙な食感を生む。野菜は玉ねぎのみ。味付けは、ラード、昆布ダシ、ゴマ油、オイスターソース……「あとは企業秘密」と萩原さん。毎日手ごね、一つひとつ手包み、注文を受けてから蒸し上げることで異次元の味に仕上がるのだ。
調理法は4種類。「蒸」で豚肉の旨みに向き合い、「焼」の香ばしさ、「揚」のクリスピーさを楽しむ。白湯で仕上げる「炊」は、とろける皮を堪能したい。
肉汁蒸し焼売(4個) 880円 (右)エッシャープ グラス 900円
さらに青唐辛子を漬込んだ自家製「とんがら酢」やポン酢など4種の薬味と組み合わせることで、味わい方は無限に広がる。焼売とくれば、ビールはもちろんだが、店おすすめはオレンジワイン。ほのかな渋みと甘みが心地よく、焼売との相性はバツグンだ。
[住所]東京都世田谷区玉川3-20-2 地下1階
[電話]03-6431-0720
[営業時間]17時半~24時 ※土・日・祝は15時~
[休日]無
[交通]東急田園都市線ほか二子玉川駅西口から徒歩4分
『おでんと焼売 まつうら食堂』 @御徒町
肉感たっぷり、基本の肉種が調理法で4変化
カウンター内で揺れる白い湯気がこちらを手招きするかのよう。楽しそうに杯を傾けるお客さんのほぼ全員が頼むのが店自慢の肉焼売だ。
豚肉はダイス状のカットと細かく挽いたものを2種配合して食べ応えのある肉感に。玉ねぎの甘みと隠し味のオイスターソースが奥深さを出している。
(奥)手作り肉焼売 焼き(各1ヶ218円) (中央)手作り肉焼売 蒸し(各1ヶ218円) (手前)手作り肉焼売 揚げ(各1ヶ218円)
シンプルに味わうなら「蒸し」。でも「揚げ」もカリッと香ばしいし、棒状にアレンジした「焼き」もいいな……えぇい全部ちょーだい。と思ったら、もうひとつの看板、おでんの焼売もあるじゃない。
煮干しベースのダシと共に味わえばこれまた妙味、しこたま酒が進みます。〆は炊きたての釜めしだーい。食べ過ぎ?いや大丈夫。残ったら持ち帰り用におにぎりにしてくれる。至れり尽くせり、良き酒場です。
[住所]東京都千代田区外神田5-4-6 山岡ビル1階
[電話]03-6284-4158
[営業時間]16時半~23時(22時半LO)、土 15時~22時(21時半LO)
[休日]日、他不定休
[交通]JR山手線ほか御徒町駅南口などから徒歩4分
『シュウマイルンバ』 @西荻窪
目からウロコ! 焼売のポテンシャルに歓喜
餃子と違って「焼売食べまくろうぜ~」とはならないなあと思ったそこのアナタ!この店を知れば思考が変わる、ならば行動が変わる、そして人生が変わる……かもよ。何せ主役が焼売だ。
豚肉たっぷりの王者「肉」から売れっ子コンビ「鳥チーズ」、ぷりりと弾む「エビ」「カニ」合戦、刺激が欲しけりゃ「山椒」もあるよ。
焼売 肉・エビ・山椒・カニ・鳥チーズの合いもり 880円
これがまあ5種5様の魅力で。味に変化を出すため素材の挽き方や配合を試行錯誤で研究したんだそう。食感を良くするには種をしっかり練るのがコツとかで、それをやさしく握るように手包みし、注文後に蒸してくれる。
さあさあ紹興酒を使ったオリジナルのルンバサワーと味わえば、胃袋だってルンルン陽気にルンバを踊る。これでアナタもNo 焼売 no life!?
[住所]東京都杉並区西荻南3-8-19 ヤマイチビル1階
[電話]03-3247-8170
[営業時間]11時半~15時、17時~21時
[休日]月(月が祝の場合は営で翌火休)、他不定休
[交通]JR中央線ほか西荻窪駅南口から徒歩4分