『no.506』 @経堂
×オレンジワイン 酸味と果実感が焼売を軽やかにする
店に入ってすぐ、天井までずらりと並ぶワインボトルたちが出迎える。
フレンチのエッセンスを取り入れたネオアジアン料理とナチュラルワインのペアリングを楽しめる同店で、特に種類豊富なのがオレンジワイン。これが焼売によく合うのだ。
(奥)エビ・チュン焼売 600円 (手前)手包焼売 スモモとタイム 700円
スパイスとハーブ使いが得意なシェフが作る焼売は、餡にスモモ、タイムをのせた逸品。一瞬中華らしからぬ食材に驚くが、スモモの酸味は豚の甘みと相性抜群。
フルーティな香りもしっかり葡萄感があるオレンジワインと溶け合って鼻に抜ける。フレンチと融合したネオ焼売飲み、この夏から秋にかけてのトレンドになる予感がする。
[住所]東京都世田谷区宮坂2-18-1
[電話]03-5799-6506
[営業時間]12時~23時(22時LO)、日・祝 12時~22時(21時LO)
[休日]月
[交通]小田急小田原線経堂駅南口から徒歩2分
『AKUBI』 @渋谷
×クラフトビール 夏のビールはオンザロックが大正解
キンキンに冷やされた炭酸からシュワっと香るのは柚子とライム。まるでカクテルのようなビールだ。台湾発のフルーティなクラフトビールと火鍋がスペシャリティだが焼売も負けていない。
3種類それぞれ餡の具材を変えているのだ。中でも自家製椎茸醬をのせた焼売はかぶりつくと甘辛いタレに中のしいたけ、桜エビ、そして豚のダシが混ざり合い圧倒的な旨みとなって押し寄せる。
(奥)松坂ポークの皿シュウマイ 980円 (中央)AKUBI特製 発酵焼売 385円 (手前)肉シュウマイしいたけ醬と台湾サクラエビ 680円
そこにアルコール9.99%の爽やかなフルーツビール。オンザロックで流し込むと、キリッと口の中をリセット。また眼前の旨みの塊に挑みたくなる。焼売と台湾クラフトビールの無限ループをお試しあれ。
[住所]東京都渋谷区猿楽町2-13 F93daikanyama1階
[電話]03-6433-7987
[営業時間]17時~23時半(22時半LO)※金 ~4時半、土 15時~4時半※日 ~23時半
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか渋谷駅新南口から徒歩10分
撮影/西崎進也(焼売酒場 一本堂)大西尚明(まつうら食堂)、小澤晶子(シュウマイルンバ)、小島昇(煮タリ蒸シタリ こんぺいとう、岩瀬蒸店)小澤晶子(関飯店)、石井明和(no.506、AKUBI)、取材/本郷明美(焼売酒場 一本堂、煮タリ蒸シタリ こんぺいとう、岩瀬蒸店)、肥田木奈々( まつうら食堂、シュウマイルンバ)、藤沢緑彩(関飯店、no.506、AKUBI)
※2022年9月号発売時点の情報です。
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