『煮タリ蒸シタリ こんぺいとう』 @飯田橋
せいろで楽しむ「蒸シ」の旨さ
2022年2月オープン。店内はステンドグラスにビロード張りの椅子、白木のテーブルと懐かしい雰囲気。「大正ロマンをテーマに、居心地のよい空間を目指しました」と店主の金谷大和さん。
店名どおり、身体に優しい「煮る」「蒸す」料理がメイン。その一番手が、せいろで蒸し上げる焼売だ。脂分が10~20%の国産黒豚のみを使用し、玉ねぎとたけのこを加えるのが基本の具だ。
(奥から時計回りに)パクチーシウマイ(1個) 209円 肉シウマイ(1個) 176円 麻辣シウマイ(1個) 198円 (右手前)鳳凰美田 みかん酒 550円
ふわっと漂うせいろの香りを楽しみつつフタを開ければ、湯気の中からつやつやの焼売が現れる。旨みたっぷりの具に、たけのこの食感が絶妙なアクセントに。ひとつから注文できるので、焼売をつまみにカウンターで「ちょい飲み」という方も多いそう。レアな焼酎や日本酒とともにどうぞ。
[住所]東京都千代田区富士見2-2-9 大山ビル1階
[電話]03-6272-4886
[営業時間]11時半~15時、17時~23時半、土 15時~23時半、日・祝 12時~23時
[休日]無休
[交通]JR総武線ほか飯田橋駅西口から徒歩2分
『岩瀬蒸店』 @池袋
今宵もにぎわう親子酒場、鶏焼売で一杯!
夕暮れ時、横丁にある立ち飲み酒場から呑兵衛たちの楽し気な声が聞こえてくる。2022年4月オープンの『岩瀬蒸店』だ。
店主のてちょるさんが、母が約15年営んだ韓国料理店をリニューアルしてオープン。魅力的な料理の数々、そしててちょるさんとお母ちゃんの親子トークでまたたく間に人気店に。
名物は鶏焼売。鶏肉を選んだわけは……。「毎日のように来てくださるお客さんが多いので、あっさり飽きのこない焼売にしたかった」とてちょるさん。モモ肉とムネ肉をブレンド、何度も試作を繰り返し、現在の割合にたどり着いた。
(奥の皿右)パクチのスパイス鶏焼売(1個)150円 (奥の皿左)スタミナ鶏焼売(1個)150円 (手前の皿、奥から)明太子と大葉の鶏焼売(1個)150円 イタリアン鶏焼売(1個)150円 鶏焼売(1個)100円 (右)ハートランド小瓶350円
鶏肉のマイルドな味わいに生姜が香り、後を引く。バリエーションも楽しく、「パクチのスパイス鶏焼売」はパクチーとスパイスの組み合わせが絶妙な逸品だ。
[住所]東京都豊島区東池袋1-13-2
[電話]03-4400-5726
[営業時間]17時~24時 ※土・日・祝は15時~
[休日]不定休
[交通]JR山手線ほか池袋駅東口から徒歩5分
こだわりの酒とベストマリアージュ!メイン級に旨いサブ焼売
『関飯店』 @中野
×ハイボール ペアリングで出合ったのは中華の新しい表情
マリアージュ。この言葉を焼売に使う日が来るなんて。同店のウリは創作中華とワインのペアリングだ。マンゴーソースのエビマヨやジャスミン茶で煮たエビなど素材同士の意外な相性で驚かせてくれる同店だが、それは焼売でも同じだった。
(奥)関ボール 480円 (手前)シュウマイ(1個) 250円
粗挽き肉が歯切れ良い焼売は上にXO醬がオン。それをひと口かじって柑橘皮と山椒を漬け込んだ自家製ハイボールで流し込むと、魔法が起きる。
XO醬のスパイスにシトラスと山椒のフレッシュな香りが結びつき鼻に抜け、炭酸が脂を切る。ハイボールはよりスパイス感豊かに、焼売は軽やかになるのだ。互いを引き立てる焼売マリアージュ、必食です。
[住所]東京都中野区中野5-62-9
[電話]03-3388-1260
[営業時間]11時半~14時半(14時LO)、18時~売り切れ次第終了
[休日]月、火(ランチ)
[交通]JR中央線ほか中野駅北口から徒歩1分