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新店から老舗まで、東京中を駆け回って美味しい店を探してきました。食べればきっと元気がみなぎるご馳走、いかがですか。

『鰻家(うなぎや)』 @東長崎

口の中で蕩(とろ)けるとはまさにこのこと! この道70年の仕事に感激

「とろ〜っと蕩けるように焼く。それには手を抜いちゃだめなんだ」、寡黙なご主人・遠藤勲さんから聞いた言葉だ。16歳で入ってこの道70年。かの本田宗一郎氏をはじめ、この店のうなぎに惚れて足を運んだ人は数多い。

うな重特 4500円

『鰻家(うなぎや)』うな重特 4500円 何度も返してていねいに白焼きすることで、脂を閉じ込め、小骨を溶かしてしまう。それがふわりとした柔らかさと旨みの秘密なのだという。きれいな焼き色を出すことにも心を砕く。甘過ぎず、どちらかと言えばさらりとしたタレも食べ進むにつれちょうどいい

目の前に登場したうなぎはなんとも綺麗な黄金色。見るからにふんわりして厚みがある。口に運べば溶けるとはまさにこのこと。しかもうなぎの旨みがじんわりと広がって、鼻から心地よく香りが抜けていく。最後は飯粒と一体となってなんともシアワセ……。

使っているのは愛知一色産。うな重の特が3年もので特上はなんと6年もの。違いは大きさだけではない。特で十二分に旨いのが、特上は一度食すともう戻れないと語る人も多々。本当に蕩ける。そして飲み込んだあともずうっと旨い。いやはや、いずれにせよぜひ一度お試しを。

『鰻家(うなぎや)』

[住所]東京都豊島区南長崎5-18-17
[電話]03-3953-0049
[営業時間]11時半〜19時半
[休日]金
[交通]西武池袋線東長崎駅南口から徒歩4分

『うなぎ高瀬』 @八王子・小宮

じっくり育った健康なうなぎならではの旨さが縦横に溢れ出す

2代目の店主・中山佳和さんは数年前に取り扱ううなぎについて大きく舵を切った。良質な水と餌で育てられた“健康なうなぎ”だけを出すことにしたのだ。

理由は明確。「健康なうなぎじゃないと本当にお客さんを笑顔にできないから」だ。仕入れ先は鹿児島、宮崎、静岡の、「水がよく、人間が食べても旨い餌で育つ」うなぎだ。

数量が限られるので、お客さんには事前に「鰻の取り置き」の予約をお願いしている。臭みがなく、力強さがあって香りが違ううなぎは、地焼きの塩焼で味わうのも捨てがたい。

うな重(松)3900円

『うなぎ高瀬』うな重(松)3900円 鹿児島・泰斗商店の「横山さんの鰻」をはじめ、信念を持ってうなぎを育てる生産者との繋がりを大切にしている。抗生物質などを使用せずに育てたうなぎだ。また、安心して美味しく食べてもらうため、小骨は一本一本ていねいに取り除いている

だが、蒸しが入り備長炭でこんがりと美しい焼き色に仕上げられたうな重もやはり格別。ふっくらと厚みのあるうなぎは、ほのかに炭の香りをまとう。口の中でやさしく溶けるのだが、旨みがゆったり大きく広がっていく。思わず顔ほころぶ系の美味しさだ。

『うなぎ高瀬』

[住所]東京都八王子市小宮町1112-4
[電話]042-646-7762
[営業時間]11時〜14時半、17時〜20時半LO
[休日]水・木
[交通]JR八高線小宮駅北口から徒歩4分

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『さか井』 @浜田山...
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おとなの週末Web編集部
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