『さか井』 @浜田山
炊きたて熱々ご飯に焼きたてうなぎの感動的なハーモニー
奥の席に腰を下ろして何気なく見渡せば、右手には昔の『別冊太陽』、写楽や歌麿などの浮世絵シリーズ。かと思えば、レコード・プレイヤーからはエルビス・プレスリーの曲が。「うなぎを待つ間、スマホ見てるなんてつまんないだろ」とは店主の酒井敏行さん。
そして55年前の開店以来、変わらずこだわっているのが注文を受けてからご飯を炊き、うなぎを焼くというスタイルだ。お米は小学2年生まで疎開していたという新潟県・山古志村のもの。
待つこと30分。まさしく炊きたて熱々のご飯に同じく焼きたてのうなぎが乗って登場。これをハフハフ頬張ったときの衝撃!
うな重 3300円
うなぎと米が一体となって口の中でほかほかに溶ける。鼻から香ばしさが抜け、旨みがふくらむ。もちろんうなぎは上等。そして、この絶妙なハーモニーこそ最高のご馳走と知るのだ。
[住所]東京都杉並区浜田山3-23-3
[電話]03-3303-3189
[営業時間]11時半〜20時
[休日]火・水
[交通]京王井の頭線浜田山駅から徒歩3分
撮影/西崎進也、取材/池田一郎
※2022年8月号発売時点の情報です。
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