旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:たらの芽
難易度:★★★★☆
ほのかな苦みともちもち食感がたまらない!
ウコギ科のタラノキの新芽がたらの芽です。旬の時期は4月から6月上旬頃。ただし、葉や幹にとげがあることから採るのが大変な山菜です。また、触ると肌がかぶれてしまうウルシの木と見た目が似ていることから、山菜採りに慣れていない人は注意しなくてはなりません。
近年では栽培ものが多く出回るようになり、スーパーで見かける機会が多くなりましたが、価格はちょっとお高めです。
ほのかな苦みともちもちとした食感、独特の風味をもつたらの芽は一度食べると病みつきになる美味しさで、「山菜の王様」と呼ばれています。
たらの芽には雄雌があり、男タラはトゲが多く、風味もクセも強め。いっぽうの女タラはトゲが少なく風味は弱いのですが、クセが少なく食べやすいことが特徴です。
栽培ものの多くは女タラで、苦みやエグみは抑えられていますが、風味が弱め。野性味あふれるたらの芽本来の旨味や風味を楽しみたいのなら男タラを。ただし、男タラはスーパーでは売られていないため、自分で山に入るか、通販などで天然ものを購入する必要があります。
たらの芽といえば天ぷら。風味を楽しむためにも天つゆではなく、塩で食すのがおすすめです。また、ごま和えも定番の食べ方です。
美味しいたらの芽の見分け方
食べどきの見極め方が難しく、育ちすぎたものだと苦みやエグみが強くなってしまいます。いっぽう、小さすぎるものは風味がイマイチ。つぼみ状のところから伸びた葉が3~4cm程度ほどの長さのものが食べどきと言われています。
たらの芽の注目栄養素
たらの芽の苦み成分は、エラトサイドと呼ばれ、糖分の吸収を抑え血糖値の上昇を穏やかにする作用をもっています。また、アルコールの吸収を抑える作用もあるため、お酒のお供におすすめです。