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柚子、玉露……「和」の香りを感じる

さて、セミナーの大きな楽しみが、試飲です。

目の前に置かれたのは、「季の美 京都ドライジン」をはじめ、「季のTEA(ティー) 京都ドライジン」「季の梅(ばい) 京都プラムアンドベリーリキュール」の3種類。アルコール度数は、季の美が45.7%、季のTEAが45.1%、季の梅が29.5%です。

セミナーで試飲した、左から「季の美 京都ドライジン」をはじめ、「季のTEA(ティー) 京都ドライジン」「季の梅(ばい) 京都プラムアンドベリーリキュール」

「かなり度数が高いのでゆっくり飲んでいただければ」と加藤さんの案内に沿って、参加者は、フタがされたテイスティンググラスに手を伸ばします。ボトルからそのまま注がれたストレートの状態で入っています。

「フタを開けた瞬間を楽しんでいただきたいです。香りがふわっと広がるでしょう?」

たしかに、フルーティーな香りが鼻孔をくすぐります。ジンは海外を中心に何種類も飲んできましたが、これはとてもやわらかく飲みやすい印象です。

「通常のジンのストレートと違って、かなり飲みやすく感じるのではないでしょうか?」「柚子の香りを一番強く感じるのでは?他に、玉露とか生姜とかいろんなものが入っていますが、和の香りを感じ取っていただけるのでは」

柚子は、季の美の中でも大事なボタニカルのひとつ。京都府各地の柚子を毎年、旬な時期に収穫して果皮を剥き、真空冷凍保存することで、フレッシュな香りを年間通じて維持しています。

「季節の美しさと書いて『季の美』。やはり、旬な香りを楽しめるようにしているのです」

季のTEAでは、京都・宇治の老舗茶舗「堀井七茗園」の碾茶(てんちゃ)を玉露と特別な配合でブレンドして使っています。「想像以上に“お茶”で、びっくりされるのでは」と加藤さんが言う通り、お茶の品の良い香りが漂います。海外でも大人気で「無色透明なのに、これだけお茶の香りがするってすごいと驚かれます」

加藤さんによると、英国人の初代マスターディスティラーは「ホワイトチョコレートを感じた」と評したといいます。そう言われてみると、緑茶の香りから、チョコのような風味が感じ取れます。和と洋が混然となったユニークな感覚です。

季の梅は、京都産の希少な梅「城州白(じょうしゅうはく)」と北海道産ハスカップベリーを使用し、女性に好評とのこと。たしかに、甘酸っぱく飲みやすい印象です。

この3種以外にも、季の美には、ほかにも季の梅のような限定商品を含め、多様なラインアップがあり、いつか試してみたくなりました。

ジャパニーズジンセミナーの参加者

メインバー「キャプテンズバー」でお楽しみのフリーフロー

セミナーには、とっておきの催しが付いています。場所を移してロビーフロアにあるメインバー「キャプテンズバー」へ。季の美の上記3種類のフリーフロー(飲み放題、90分制)が楽しめるのです。ストレートはもちろん、ロック、水割り、ソーダ、プレミアムトニックウォーター「フィーバーツリー」と、多様な飲み方ができます。

ヒルトン東京お台場のメインバー「キャプテンズバー」の入り口脇に置かれた京都蒸留所のクラフトジン。左から「季のTEA 京都ドライジン」「季の美 京都ドライジン」「季の梅 京都プラムアンドベリーリキュール」

フリーフローと特典(次回訪れた際に利用できるワンドリンクチケット)も含めた「ジャパニーズジンセミナー」の参加料金は1人8500円(税・サ込)。セミナーで学びながら試飲をしたうえに、ヒルトン東京お台場が誇るバーの落ち着いた空間でひとときを過ごせることを考えれば、随分とお得な内容に思えます。

お料理も付きます。用意されたのは、「季の美 京都ドライジン」に合わせたアペタイザー&デザート。

「燻製蛸とサワーポテトのビーツタルト」
「スチームチキンとメルバトースト オレンジソース」
「クリームチーズとドライアプリコットのタルト パルメザンテュイル添え」
「ライチのパートドフリュイ、フレッシュラズベリー」
「レモンとパッションのマカロン」

上から時計回りに、 「スチームチキンとメルバトースト オレンジソース」 「レモンとパッションのマカロン」「ライチのパートドフリュイ、フレッシュラズベリー」「クリームチーズとドライアプリコットのタルト パルメザンテュイル添え」「燻製蛸とサワーポテトのビーツタルト」

参加者は、思い思いに、季の美のグラスを傾け、料理とともに、会話を楽しんでいます。

3種類ともいろいろと試してみましたが、最も印象に残ったのが、季の美のジン&ソニック。季の美にトニックウォーターとソーダを注いだ飲み方です。ソーダによってトニックウォーターの甘みが穏やかになり、さわやかさが増します。初夏にぴったりのテイストです。加藤さんもおススメの一杯です。

「季の美 京都ドライジン」に合わせたアペタイザー&デザート。季の美のジン&ソニック

参加した都内の女性の一人は、「ストレートで飲んだのは初めてだったけどけっこう飲みやすかった。お米でできているので、日本人には親しみやすい」と満足そう。

季のTEAの水割り(左)と、季の梅のソーダ割り

「季の美は、ジャパニーズジンに興味を持つにはもってこい。季の美がクラフトジンの魅力を知る最初の一杯になってくれればいいと思っています」と加藤さんは目を細めます。「インターナショナルジンプロデューサーは、その年に活躍したジンの蒸留所のMVP、ナンバーワンを称える賞。京都蒸留所のメンバーはこの世界No.1の賞の3回目を、世界の蒸留所のどこよりも早く取りたいと頑張っています」

国内のみならず、これからも海外から季の美に対する高い評価の声が多く届きそうです。

文・撮影/堀晃和

メインバー「キャプテンズバー」の入り口
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おとなの週末Web編集部 堀
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