スーパー、コンビニ、パン屋さん。どこでも手軽に買える「サンドイッチ」。身近な存在だけに、ブームになるサンドがたびたび登場。トルコのケバブサンドやベトナムのバインミーが増えているように、海外発のサンドも人気です。本家WBC…
画像ギャラリースーパー、コンビニ、パン屋さん。どこでも手軽に買える「サンドイッチ」。身近な存在だけに、ブームになるサンドがたびたび登場。トルコのケバブサンドやベトナムのバインミーが増えているように、海外発のサンドも人気です。本家WBCの出場国と被っていませんが、ここではWSC(ワールドサンドイッチクラシック)として、世界のサンドが大集合です!
台湾『洪瑞珍(ホンレイゼン)』 @高田馬場
職人精神で丁寧に作る 台湾式甘じょっぱサンド
台湾の人気サンドイッチ店が日本にやってきた。名物「満漢(マンハン)」は三層のパンの間にマヨネーズに薄焼き卵、チーズやハム、そしてほんのり甘い自家製バターペーストが挟まれたもの。しょっぱいと甘いの組み合わせに驚くが、食べてみるとバターペーストのクリーミーさが味をまとめ上げていて美味!
いちご 320円、満漢(マンハン) 390円、全粒粉チーズ 390円
ふわふわしっとりなパンの重なりは歯触りが良くて、もうずっと食べていたいくらい……。おいしさの秘密を聞くと、1947年の創業当時から手作りにこだわっているとのこと。なんでも日本の菓子店で修業した創業者の職人精神を受け継いでいるそうだ。台湾と日本の縁に思いを馳せながら食べてみて。
[住所]東京都新宿区高田馬場2-8-5
[電話]03-6709-6476
[営業時間]10時半〜19時半
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか高田馬場駅から徒歩5分
イスラエル『LA PITA DE MAISON CINQUANTECINQ(ラ ピタ ドゥ メゾン サンカントサンク)』 @代々木上原
フレンチのような具材の構成に〆のひと口まで夢中に
中東料理のファラフェルやフムスが入ったピタサンド。実は移民が多いパリのソウルフードでもあるんです。ビストロの系列店である同店が作るのはパリで出合うようなフレンチエッセンスの入ったピタサンドだ。
ファラフェルサンド 1540円
「ファラフェルサンド」はかぶりつくと、ファラフェルのクリスピーさ、フムスのなめらかさ、野菜のザクッと食感のコントラストでひと口目から気分がアガる。食べ進めると、甘みのある赤ピーマンのトマト煮込みやファラフェルがごろっと出てきて味の変化に飽きる暇がない!サンドという気軽さがあるのに、味の組み立て方はまるでフレンチのひと皿。最後のひと口までじっくり味わいたい。
[住所]東京都渋谷区西原3-5-1
[電話]03-5454-5631
[営業時間]11時半〜20時
[休日]水
[交通]小田急線ほか代々木上原駅東口から徒歩1分
イタリア『REGINA(レジーナ)』 @祖師ヶ谷大蔵
イタリア料理の人気店によるこだわりサンド
自家製パンを出す料理店はあるけれど、本格ベーカリーまで始めちゃうのはそう多くないのでは?ここは都内に数軒のイタリア料理店を経営する会社が手掛ける店。焼きたての芳ばしい香りと共に店内にはイタリアの風が吹いている!サンドイッチはフォカッチャのパニーニをはじめ、現地産のツナを具材にするなど、本場の食材や技法を取り入れた味が評判だ。
スモークサーモンと自家製リコッタチーズサンド 760円
例えばプーリア州で定番の田舎パンを使った「スモークサーモンと自家製リコッタチーズサンド」は、使用するセモリナ粉の豊かな風味と弾力ある食感が自家燻製したサーモンと相思相愛。素材を吟味したボーノな味でイタリアを感じて!
[住所]東京都世田谷区砧3-4-4
[電話]03-6411-8695
[営業時間]9時~20時
[休日]火、第2・4月
[交通]小田急線祖師ヶ谷大蔵駅南口から徒歩15分
フランス『saint de gourmand(サン ド グルマン)』 @押上
削ぎ落として高められるシンプルなおいしさ
フレンチサンドイッチ専門店である同店の看板メニューは、自家製パテドカンパーニュとピクルスをバゲットで挟んだサンド。バリっと皮が香ばしいバゲットは生地にコクがありそれだけでイケるのだが、舌の上で脂が溶けるパテと酸味があるピクルスを合わせると、旨みのハーモニーが生まれる。
パテ・ド・カンパーニュセット 1280円
バゲットには食べ比べた末に有機小麦・酵母を使用したものを選び、フレンチの経験を生かして作るパテは4日間かけた本格仕様。付け合わせのナッツバターも手作りだ。「引き算の料理が好き」と語る店主が作るサンドは、シンプルだからこそ一つひとつに妥協なし。素朴ながらこだわりの詰まった味に感服!
[住所]東京都墨田区業平2-19-10 ヴィラ業平1階
[電話]03-5809-7482
[営業時間]11時〜17時
[休日]水
[交通]地下鉄半蔵門線ほか押上駅B3出口から徒歩5分
イギリス『クリスティー』 @原宿
英国貴族も嗜んだティータイムのお供
かつて英国貴族は高価だったきゅうりをサンドイッチにして食べていたそうな。今でもアフタヌーンティーに欠かせないそのサンドが食べられるのは、1980年から続く紅茶の専門店。きゅうりを粒マスタードとマヨネーズを塗った黒パンで挟んだ「きゅうりサンド」は一見質素に見えるが、これが旨い。
きゅうりサンドウィッチセット 900円
シャキシャキのきゅうりと粒マスタード&マヨの酸味がなんとも爽やか。黒パンは、柑橘のような香りが特徴のキャラウェイシードや黒糖が入っていてコクと甘みの余韻が豊か。食感、酸味、風味が相まってついもうひとつと手が伸びてしまう。イギリス料理はまずいなんて一体誰が言ったんだろう!?
[住所]東京都渋谷区神宮前1-16-1
[電話]03-3478-6075
[営業時間]10時半〜20時
[休日]無休
[交通]JR山手線原宿駅竹下通り口から徒歩1分
※『クリスティー』の価格は変更の可能性があります。
ブラジル『Quebom! SANDWICH STAND(キボンサンドイッチスタンド)』 @明治神宮前
ボリューミーなのに軽い食感に「キボン」!
サンパウロ市場の名物といえば「モルダデラサンド」。ブラジル式のフランスパンにこれでもかとモルダデラハムを重ね、チーズをオンして外側を焼いたサンドは食感が絶妙だ!ハムの層は歯切れよく、パンはフランス式よりも空気を含んでいて外はカリッと中はふわっと。
モルタデラのサンドイッチ 800円
具材はボリューミーなのにパンが軽やかでどんどん食べ進んでしまう。同店では店内で焼き上げた後1日寝かせ水分を抜くことで、適度な噛み応えのあるパンにしているそう。付け合わせのトマトやオニオンが入った酸味のあるヴィナグレッチソースをつけると、ブラジル並の暑い日でも爽やかにいただける。まさに「キボン(いいね)」!
[住所]東京都渋谷区神宮前4-26-22 ATHLETA HARAJUKU1階
[電話]03-6447-4567
[営業時間]11時〜20時(19時半LO)
[休日]無休
[交通]地下鉄千代田線ほか明治神宮前駅5番出口から徒歩3分
撮影/小島昇(洪瑞珍、)、小澤晶子(LA PITA、saint de gourmand、クリスティー、Quebom! SANDWICHSTAND)、西崎進也(REGINA)、取材/藤沢緑彩(洪瑞珍、LA PITA、saint de gourmand、クリスティー、Quebom! SANDWICHSTAND)、肥田木奈々(REGINA)
※2022年11月号発売時点の情報です。
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