商品開発のきっかけはコロナ禍による消費減
はじまりは、コロナ禍の影響でほやの消費が大きく減ったこと。ほや酔明自体も売上高が6割減だったそう。そんな中、新たなマーケットを開拓しようということでこの商品が開発されました。
宮城県産のひとめぼれに、カットしたホヤ(こちらも県内産)と、ほや酔明を合わせ、しょうゆベースのダシで味付け。一緒に炊き上げたご飯をおにぎりにしたのです。
ほやの市場開拓ということは裾野を広げる名目もあるのでしょう。開発にあたり、初めてほやを食べる方も、ほやが好きな方もおいしく食べてもらえるようにと、具材の量、味の深みを出すことに注力したのだとか。ダシの種類や量などを変えて何度も試作を重ねたらしいです。
発売初日は300個が約30分で完売!
試行錯誤の末、完成した「ほや酔明おにぎり」は、2022年12月1日に仙台駅の『NewDays』で販売開始。初日は用意した300個が約30分で完売。翌日は倍の600個を用意したというほど、多くの支持を集めました。
ここまで話題の商品を知らなかったとは……不覚。
さて、仙台を離れる前に購入した「ほや酔明おにぎり」を家で食べてみました。
ダシが効いているからか、鶏の炊き込みご飯のような味わいがありつつ、ほやの磯の風味を感じます。うん、おいしい! ほやの力はあるにせよ、そもそも炊き込みご飯としておいしい。これならほやは苦手という人でも食べられるのではないでしょうか。
仙台に行ったら、ぜひお試しあれ。手近なご当地フードとして楽しめますよ!
取材・撮影/編集部えびす